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最大の宿敵を破ったウォリアーズに、あの男も称賛「王者の精神を、軽視できるはずがない!」

ゴールデンステイト・ウォリアーズにとって、ヒューストン・ロケッツとのカンファレンス準決勝第6戦は、決して簡単な夜ではありませんでした。

ケビン・デュラントの不在、ステフィン・カリーの不調、そしてロケッツという最大の宿敵…

それでもウォリアーズは、118-103でロケッツを破り、カンファレンス決勝へ駒を進めてみせました。

試合後、カリーはこう語ります。

「僕は、このチームを誇りに思うよ。大したことだ。」

そして、ウォリアーズと過去4年間に渡って熾烈を極めたライバル――ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズもまた、ツイッター上で”王者の精神”を称賛しました。

「王者の精神を、軽視できるはずがない!」



やはり最初に触れるべきは、カリーの存在でしょう。

シリーズを通じてショットの不調に苦しんでいたカリーは、第6戦も例外ではなく、前半終了時点でキャリア2度目となる無得点を記録していました。

▲前半のカリーのショットチャート

ハーフタイムに入る前、カリーは自身のパフォーマンスを「かなり酷い」と認めています。

しかし、それからの後半のプレイは、まるで2年連続でMVPを受賞した3年前のようなカリーが、姿を現しました。

第3クォーターに10得点、第4クォーターには23得点、フィールドゴールは15本中9本を成功させ、スリーポイントシュートは9本中4本成功、そして11本のフリースローは全て決めています。

▲後半のカリーのショットチャート

さらに特筆すべきは、2点リード(99-97)で迎えた第4クォーター残り3分9秒から、一人で連続8得点を挙げていることです。

これこそチームが、ファンが、待ち望んでいた瞬間だとも言えるでしょう。

カリーは、こう言いました。

「今日のような夜は、自分を信じない限り起こり得ないね。」

しかし、ウォリアーズがこの試合を勝利で飾ったのを、カリー以外の選手の活躍なくして語ることはできないでしょう。

クレイ・トンプソンは試合を通じて27得点を記録しましたが、そのうち21得点を、カリーが不調の前半に記録したのです。

▲前半のトンプソンのショットチャート

そして後半――特に第4クォーター残り36.1秒には、試合を決定付けたと言っても過言ではない、リードを6点に広げるスリーポイントシュートを決めました。

トンプソンは試合後、次のように語りました。

「最も偉大な選手の一人や、世界最高のスコアラーが居ない時、彼がやっていることをまとめて補うことはできない。だけど不在の中で、点を決める手助けはできるんだ。」



それから、カリーやデュラントの得点を補った選手として、絶対に忘れてはならないのがアンドレ・イグダーラです。

イグダーラはこの日、8本中5本のスリーポイントシュートを決めており、これはウォリアーズ加入以来、プレイオフで最多の成功数となりました。

ロケッツは幾度となくイグダーラをオープンにしましたが、それがどれほどの失敗であったか、彼自身がショットを決めて証明しています。

加えて、イグダーラはチーム5本のスティールも記録しており、まさに攻守で必要不可欠な存在でした。

彼だけではありません。

ドレイモンド・グリーンのトリプルダブル級の活躍(8得点、10リバウンド、7アシスト)、ベンチからの得点でも33-17と差を付けたことなど、ウォリアーズの”王者の精神”は至る所で発揮されました。

デュラントが不在の中で、最大の宿敵と呼べるロケッツから勝利したという事実は、この先のプレイオフ――さらにはデュラントがフリーエージェントで去ったとしても、ウォリアーズが自信を持てることを意味しています。

まだ優勝したわけではありませんが、試合後のウォリアーズのロッカールームは、お祝いムードに包まれました。

非常に困難な状況を克服し、彼らの3連覇への道のりがまた一歩、大きく前進したためです。

『ステフィン・カリー 努力、努力、努力 自分を証明できるのは、自分だけ』

  • 原著:Marcus Thompson,2
  • 著:マーカス トンプソン,2
  • 翻訳:東山 真

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