考察

ラプターズ対76ers 第7戦における7つの注目ポイント

第2シードののトロント・ラプターズと、第3シードのフィラデルフィア・76ers――その2チームが、ミルウォーキー・バックスの待つカンファレンス決勝を懸けて、最後の第7戦を繰り広げます。

今回は、日本時間5月13日の午前8時ティップオフの第7戦における、7つの注目ポイントをご紹介しましょう



カワイ・レナードがどれだけのパフォーマンスを発揮できるか

このシリーズでのMVPがあるとするならば、現時点で挙げられるのはラプターズのカワイ・レナードでしょう。

レナードはこのシリーズで、平均33.7得点、10.2リバウンド、フィールドゴール成功率は56.8%を記録しており、これは彼のキャリアにおいても史上最高の数字となっています。

プラスマイナスにおいても、チーム2位の+6.0を記録している(1位はダニー・グリーンの+6.7)ため、ラプターズの勝敗はレナードのパフォーマンスに懸かっていると言っても過言ではありません。

ジョエル・エンビードが、マーク・ガソルを越えられるか

ラプターズが、マーク・ガソルをトレードで獲得したことがいかに正しいか、今まさに発揮されていると言えるでしょう。

理由は簡単で、76ersのジョエル・エンビードを無力化しているからです。

エンビードは、このシリーズのガソルとのマッチアップにおいて、136回のポゼッション中でフィールドゴールは19本中5本の成功(26.3%)に抑えられました。

第3戦では33得点を挙げましたが、それ以外の5試合では全て18得点未満に終わっています。

エンビードがガソルを越えられなければ、76ersがリードを広げるのは容易なことではありません。

前半終了時点の点差

興味深いことに、直近2試合は早々に決着となった試合でもありました。

第5戦では、ラプターズが前半終了時点で21点のリードを奪っており、第6戦では76ersが前半終了時点で20点のリードを奪っています。

そしてどちらも、追いつかれることはありませんでした。

場合によっては、前半終了時点の点差がそのまま試合の結果を決定付けるかもしれません。

誰がスリーポイントシュートを打つのか

直近2試合では、両チームのスリーポイントシュートを打つ選手が顕著に表れていました。

ラプターズはダニー・グリーン(15本)とパスカル・シアカム(13本)、76ersはJJ・レディック(13本)とトバイアス・ハリス(11本)です。

誰もがそれに感づいている中で、同様に彼らが率先してスリーポイントシュートを打つのかは、注目に値するでしょう。



ラプターズのベンチが役割を全うできるか

このシリーズ全体で、ラプターズのベンチからの得点は平均16.2得点であり、これは76ersの平均22.5得点を下回っています。

特に第6戦は散々で、サージ・イバカを除く全てのラプターズのリザーブが、敗戦を確信する終盤まで無得点に終わっていました。

第7戦で同様の事態に陥ることは、ラプターズにとって致命的となりかねないでしょう。

ベン・シモンズのショットが決まるのか

76ersのベン・シモンズは昨年に新人王を受賞した素晴らしい選手ですが、彼には明らかに得点力が不足しています。

シモンズは、この2年間のプレイオフで計21試合をプレイしましたが、そのうち20得点を記録した試合はわずか3試合しかありません。

76ersの次のステップに進めたいのであれば、やはり彼の得点力は必要不可欠です。

フィールドゴール13本中9本を成功させ、21得点を記録した第6戦を思い出してください。

第7戦でそのパフォーマンスを見せて勝利できるのであれば、76ersにとっては素晴らしいスタートとなりますが、再びショットの不振により敗れるのであれば、いっそう問題視されることでしょう。

両チームのフリーエージェントへの影響

ラプターズはカワイ・レナード(プレイヤーオプション)が、76ersはジミー・バトラー(プレイヤーオプション)とトバイアス・ハリスが、今夏にフリーエージェントを迎えます。

どちらのチームにとっても、この試合での敗戦は”失敗”を意味するでしょう。

そして彼らを失うことは、チームの大幅な戦力の低下に繋がってもおかしくありません。

必ず、どちらかのチームが厳しい夏を過ごすことになるということです。

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