レイカーズのヘッドコーチであったルーク・ウォルトン氏を解任して約1ヶ月、彼らは新たな指揮官を見つけ出したようです。
ヘッドコーチにはフランク・ボーゲル氏と3年間の契約で合意段階に達し、さらにアシスタントコーチにはジェイソン・キッド氏を加えました。
さて、ここでやはり問題となるのが、ボーゲル氏の手腕にどこまで期待できるのか…ということです。
簡単に「楽しみだ」と言えない理由は、ボーゲル氏のこれまでの指揮官歴の中で、成功を収められていないからです。
2011年以降、ボーゲル氏はインディアナ・ペイサーズとオーランド・マジックで通算304勝291敗と勝ち越していますが、それぞれのチームで何があったのか簡単に振り返ってみましょう。
ペイサーズでは2011年から2016年にかけて、ヘッドコーチの職に就きました。
この時代のペイサーズと言えば、現オクラホマシティ・サンダーのポール・ジョージを中心に、レブロン・ジェームズ擁するマイアミ・ヒートと、イースタン・カンファレンスで熾烈を極めていた時代でもあります。
しかし実際のところ、ペイサーズはプレイオフの舞台で3年連続ヒートに敗れました。
そして今、かつて戦ったレブロンを指揮する立場となりますが、果たしてレブロンがボーゲル氏の手腕をどこまで信頼すると言えるでしょうか?
マジックでは2016年から2018年にかけてヘッドコーチを務めましたが、こちらはペイサーズ時代のような強さは全く無く、結果的に54勝110敗を記録しました。
これはウォルトン氏がレイカーズで残した成績と酷似していますが、実際にはボーゲル氏の方が8試合多く敗れています。
ボーゲル氏は、賢く、革新的なディフェンスのアイデアを持っており、それはレイカーズに欠けている部分でもあるため、彼は雇われたのかもしれません。
しかし一方で、ボーゲル氏のオフェンス面が評価されることはほぼ無く、”Showtime”や”Lake Show”という言葉で親しまれているレイカーズで、これらは懸念材料となるでしょう。
レイカーズの過激なファン層に対し、穏やかな顔を見せられるナイスガイとして知られている点を踏まえると、確かにボーゲル氏は適任です。
それでも彼の個性が、過去のチームの成功に影響したかと言われれば、そうではないのが事実です。
そして、リーグで最も支配的な選手の一人であるレブロン、それから新進気鋭の才能に溢れた若い選手たちと、今後を共にすることとなります。
ボーゲル氏が彼らをまとめ上げられるかに関して、やはり手に負えないのでは…という意見の方が多くてもおかしな話ではありません。
既に一部の人々は、ボーゲル氏の3年契約が終わると、アシスタントコーチのキッド氏がヘッドコーチに昇格するだろうと囁いています。
決してボーゲル氏を軽蔑しているわけではありませんが、現時点で彼の評価はそれほどに留まっているようです。
ボーゲル氏とキッド氏の最初の仕事は、スター級のフリーエージェントを説得し、レイカーズの戦力を補強することでしょう。
彼らには――特にボーゲル氏には、7年ぶりのプレイオフ進出を懸けた、大きな責任を負うこととなります。
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