フリーエージェントが解禁された最初の週で、サンアントニオ・スパーズはフリーエージェントのマーカス・モリスと契約合意に至りました。
しかしその後、モリスはニューヨーク・ニックスと契約合意に至り、スパーズとの契約合意は無かったことになっています。
この出来事にスパーズがどう思っているかは、想像に難くないでしょう。
あるNBAのゼネラルマネージャーの一人は『The Athletic』のフランク・イソラに対し、モリスとの間で交わされた2年2,000万ドルの口頭合意が尊重されていないことについて、スパーズが”腹を立てている”と明かしました。
その代わり、モリスはニックスと1年1,500万ドルで契約を結んでいます。
スパーズはモリスと契約合意に至った後、ダービス・ベルターンスをトレードで放出し、デマーレイ・キャロルをトレードで獲得するなど、サラリーキャップの調整を行なっていたのですから、彼らが怒りを覚えるのは当然でしょう。
あくまで契約合意であるため、モリスとニックスがしたことに対する規則はありませんが、眉をひそめるものであることは確かです。
加えて、モリスはニックスと契約した後に、彼の代理人であるリッチ・ポール氏と別れました。
一部の報道によれば、ポール氏がモリスに対し、スパーズと契約することを強く推していたからだと言われています。
ただ、最終的な決断はモリスにあるため、考えを変えることはいくらでも出来るでしょう。
しかし、NBAにおいて契約合意が無視されることは珍しく、もちろんそれは人間性や、チーム同士の関係に影響が出てしまうことが理由として挙げられます。
ですから今回の件で、スパーズとニックスのチーム関係に悪影響が出てしまっても、決しておかしなことではありません。