ワシントン・ウィザーズとブラッドリー・ビールの辿る道は、今後3ヶ月以内で明確になるでしょう。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー氏は、契約延長が可能となる今週の金曜日に、ウィザーズがビールに3年1億1,100万ドルの契約延長を提示する予定だと伝えました。
ウィザーズのゼネラルマネージャーであるトミー・シェパード氏は、ビールの契約延長についてこう言及しています。
「(契約延長が)許可された瞬間に、私たちはブラッドに最大の契約延長を提示するつもりだ」
一方で26歳のビールは、今年の10月21日までに契約延長するかどうかを決断する必要があります。
残り2年間で5,580万ドルの契約を残しているビールは、今回の契約延長をじっくり考えることになるかもしれません。
昨季32勝50敗と期待外れに終わっただけに、ビールは留まるべきか検討する必要があります。
『Washington Post』のキャンディス・バックナー氏によれば、ビールの代理人であるマーク・バーテルスタイン氏は契約延長について、次のように述べました。
「現時点では決めていない。そこに辿り着いた時、私たちはそれ(契約延長)についてもっと真剣に考え始めるだろうね」
シェパード氏いわく、仮にビールが3年間の契約延長を断ったとしても、ウィザーズは1年間か2年間の契約延長も検討しているようです。
何にせよ、ウィザーズがビールのリーダーシップを中心に再構築したいのは明らかでしょう。
シェパードは『ESPN』に対し、次のように語りました。
「私たちが正しい手段で構築しようとしていること、彼(ビール)の周りに才能の乏しい選手が居ないということを、彼に示す必要がある。彼が一緒にプレイしたいと思う選手で、彼を囲むつもりだよ」
ビールが契約延長を断る理由があるとすれば、それは2つあるでしょう。
一つはウィザーズに残りたくない場合、もう一つはスーパーマックス契約を狙う場合です。
もし、来季にビールがオールNBAチームに選出されれば、彼は来年の夏に5年最大2億5,400万ドルのスーパーマックス契約を結ぶことができます。
ビールがそのチャンスを狙っているとするならば、彼が契約延長を断るのは必ずしも悪いことではありません。
ただ、どちらにしても選択権はビールにあります。
それはオーナーのテッド・レオンシス氏も理解しているようで、『ESPN』に対しこう語りました。
「私はこれが選手のリーグだと理解している。今の選手は、とても知的で賢いからね」
ウィザーズの運命は、ビールが握っていると言っても過言ではありません。