スター選手の獲得に臨んだニューヨーク・ニックスの今夏は、大半を空振りで終えることになりました。
カワイ・レナード、ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ケンバ・ウォーカーといった選手に、手が届くことは無かったからです。
影響力のあるスター選手が居ないから、来季もニックスは勝てないだろう――果たしてそうでしょうか?
少なくとも、新たにニックスと契約したボビー・ポーティスはそう思っていません。
彼は『HoopsHype』のアレックス・ケネディ氏とのインタビューで、ニックスが2018-19シーズンをリーグ最低勝率で終えたにも関わらず、来季はプレイオフに出場できると語りました。
「僕たちを嫌い、疑っている人々は、(プレイオフが現実的な目標ということを)ものすごく馬鹿げていると言うだろうね。でも、僕たちにはプレイできるピースがたくさん揃っている。みんながあらゆるポジションを理解していると思うんだ。それだけ多くのタレントが居れば、競争力が高まり、チーム全体を向上させるよ」
ポーティスの意見には一理あるでしょう。
昨季、ニックスはクリスタプス・ポルジンギスを放出したことで、2人の選手とマックス契約を結べるだけのキャップスペースを空けました。
結果的にマックス契約を結んだ選手は居なかったものの、だからといってキャップスペースが無くなるわけではないため、ニックスはそれを活用して様々な選手と契約を結びました。
要するに、今のニックスに圧倒的に優れた選手は居ませんが、ロスターの厚さはあるのです。
今夏に加入したフォワードであれば、ジュリアス・ランドル、マーカス・モリス、タージ・ギブソン、そしてポーティス…
彼らで十分な出場時間を共有させるのは、非常に難しいことでしょう。
既にケビン・ノックスや、ビッグマンのミッチェル・ロビンソンも居ます。
ポーティスは、こう語りました。
「今季に入るにあたって、交代できる3人、4人、5人のフロントコートの選手が必要だと思う。シーズンは明らかに長いから、選手の怪我も起こる。長いシーズンを戦うなら、層の厚さが必要なんだ。僕たちは、このチームのあらゆるポジションで厚い層があると思うよ。毎晩、高いレベルで競える選手が多く居る。僕たちのロスターには多くの才能がある。見落とされていると思うね」
バックコートの選手でさえも、レジー・ブロックやウェイン・エリントン、エルフリッド・ペイトンを加えたことを考えれば、選手層の厚さは明白です。
とはいえ、決して簡単にプレイオフ出場が狙えることもありません。
昨季わずか17勝しか挙げられなかったニックスは、2019-20シーズンにさらに少なくとも24勝を挙げる必要があるでしょう。
フリーエージェントで加わった選手は素晴らしいタレントですが、同様にニックスはエネス・カンター、ティム・ハーダウェイJr.、エマニュエル・ムディエイ、トレイ・バーク、ディアンドレ・ジョーダンといった選手を失いました。
そのため、結局は多くの識者もニックスが2019-20シーズンにプレイオフに出場できるとは考えておらず、ベッティング市場におけるオッズも300/1でリーグワースト3位となっています。
それでも、ポーティスはニックスがプレイオフに出場できると確信しています。
それを反対するほとんどの人々に一泡吹かせられるかは、彼とニックスの頑張りに懸かっているでしょう。
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