互いに3勝0敗同士で迎えた10月30日(日本時間31日)のミネソタ・ティンバーウルブズ対フィラデルフィア・76ersの一戦は、117-95で76ersがウルブズを圧倒する形となりました。
この試合の最大のハイライトは、やはり76ersが20点リードで迎えた第3クォーターに起きた、76ersのジョエル・エンビードとウルブズのカール・アンソニー・タウンズの乱闘でしょう。
エンビードがタウンズのターンオーバーを誘った後、彼らはその場で腕を絡ませ、エンビードはタウンズを押しのけ、タウンズは殴りかかろうとしました。
他の選手やコーチがそれを止めるために割り込もうとする中で両者は倒れ、76ersのベン・シモンズは激怒したタウンズを落ち着かせるために、上から抑え込みました。
ビデオ判定の結果、エンビードとタウンズは共に退場処分を受けています。
試合後、『AP』によればエンビードは退場処分に納得していないことをコメントしました。
「僕は殴ってないんだから、退場処分を受けるべきじゃないと思う」
この試合でレフェリーを務めていたマーク・アヨッテ氏は、両者の退場処分について次にように述べています。
「私たちは、その口論を乱闘と見なしました。ですから、ルールとして両者は退場処分を受けることになります。私は、彼らが腕を組んでいるのを見ました。そして、それが乱闘へエスカレートしました」
ロッカールームへ戻る途中、76ersのファンから「MVP!」のチャントを受け取ったエンビードは、ファンへ感謝の気持ちを語っています。
「僕に対する彼らの愛情には、感謝してもしきれない。全ての愛に感謝するよ。あの反応は、僕が今まで聞いた中でおそらく最大のものだ。それがフィラデルフィアの本質だよ。ここで戦い、ハードにプレイし、ひたむきであり、ブロード・ストリート・バリー(ならず者のチーム)でなければいけない。僕たちは戦い続け、決めた目標を達成しようとするんだ」
一方でタウンズは、乱闘よりもチームの敗戦に焦点を当てました。
「これは競争力のある試合だ。チームとして、もっとシステムで良いプレイをする必要がある。ゲームプランを実行できていなかったよ。(敗戦に)ガッカリだ。僕たちは異なるタイプのバスケットボールをしていたと思う。3勝0敗になった理由(のバスケットボール)ではなかった。僕たちはこの試合から多くのことを学べるね」
エンビードとタウンズの確執は過去にも起こっています。
2017年12月の対戦の後には、エンビードがインスタグラムでタウンズから得点を挙げている写真を投稿しました。
これに対し、タウンズが写真のキャプションや画質を批判すると、エンビードは「お前のディフェンスの質よりはマシだ」と返しています。
両者の戦いは、今後も別のストーリーを作るかもしれません。
また『ESPN』のボビー・マークス氏は、乱闘の激しさから両者に複数試合の出場停止処分が科せられる可能性があることや、両チームは土曜日まで試合が無いために、リーグはベンチの選手が乱闘に加わっていないかを再確認し、他の選手の処分もあるかもしれないことを指摘しました。
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