元NBAコミッショナーのデイビッド・スターン氏は、今のNBAが定めている大麻の使用禁止が時代遅れであり、次の団体交渉協定で規則を再検討すべきだと考えています。
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スターン氏いわく、最近の大麻の主成分はTHC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)と呼ばれるもので、これらは痛みや不安の病気の治療に使用されていると主張しました。
『CNBC』のジャバリ・ヤング氏によれば、スターン氏はこう言っています。
「CBDであれ、THCであれ、痛みを和らげる別の物質があれば、私はそれに全て賛成だ」
スターン氏が指摘しているのは、個人的な趣向で楽しむために使用される大麻のことではなく、医療用として使用される大麻のことでしょう。
例えば、フェニックス・サンズのディアンドレ・エイトンは先月、禁止されている利尿薬の陽性反応が出たために25試合の出場停止処分を科せられましたが、もともと利尿薬は選手のパフォーマンスに影響を及ぼすような効果があるわけではありません。
利尿薬は、薬物検査の前に体内のTHCを浄化する際に使用されることもあるために、禁止されているのです。
つまり、エイトンは薬物検査の前に医療目的で大麻を使用していた可能性があると考えられますが、そもそも最初からそれを認めていれば、出場停止処分は科せられませんでした。
適切な形で使用される大麻の何が問題なのか?――スターン氏はそういう疑問を抱いているのです。
「ハーフタイムでビールを飲んだり、喫煙したりはしてほしくない。しかし、もしそれが管理されており、合法的な使用法だったとしたら、なぜそれを認めないのだろうか?」
医療目的で利用される大麻は、深刻な副作用も無く、依存性も低いことが認められています。
選手の回復を早めるなど、選手にとってメリットをもたらすのであれば、NBAは医療目的の大麻の使用を検討する価値はあるのかもしれません。
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