2019-20シーズンでの大きな変化の一つと言えば、やはりコーチの”チャレンジ制度”の導入が挙げられますが、かれこれ1ヶ月が経過した時点で、選手、コーチ、ファンからの評価は賛否両論です。
仕組み自体はとてもシンプルで、チームのヘッドコーチは、ファウルやアウトオブバウンズ、ゴールテンディング、インターフェアの判定が納得いかなかった時、1試合に一度のみビデオレビューでの再判定を要求するチャレンジが利用できます。
判定が覆った場合は、チャレンジの使用回数が無くなるのみですが、判定が覆らなかった場合は、チャレンジの使用回数が無くなり、タイムアウトを一回消費するというルールです。
ただし、誤審を防ぐという意味では非常に効果的なルールですが、決して全てのコーチがチャレンジ制度を良く思っているわけでもありません。
『Sun Sentinel』のアイラ・ウィンダーマン氏によれば、ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチは、新たに導入されたチャレンジ制度について、自身の見解を示しました。
「私はNBAのコーチだ。オフィシャルではないし、オフィシャルになろうともしていない。(チャレンジ制度は)あまりにも多くのことに集中しないといけないんだ。使わないからと言うために批判しているわけではない。我々はチャレンジして勝ったからね。使用はするが、気が散るんだ」
「例えば先日、マイアミで試合があり、際どい判定があった。その時、消費できるようなタイムアウトを持っていなかったから、賭けには出たくなかった。すると、2人のファンがこのような(指を回してチャレンジを要求する)動きをしているのが目に留まったんだ」
チャレンジ制度は確かに便利ですが、全てにおいてメリットがあるわけではありません。
特に、最近のNBAが懸念している長時間の試合に、より拍車をかけてしまう可能性があるという点でも、チャレンジ制度の意義は複雑なものとなるでしょう。
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