1月1日(日本時間2日)にマディソン・スクエア・ガーデンへ戻った時、たとえカーメロ・アンソニーがポートランド・トレイルブレイザーズのユニフォームを着ていたとしても、ニューヨークのファンはアンソニーを敬愛を示していました。
アンソニーは頭の中で、恒久的にマディソン・スクエア・ガーデンへ戻ることを描いています。
すなわち、自身がニューヨーク・ニックス時代に着用していた背番号『7』が、マディソン・スクエア・ガーデンの垂木に吊るされることを…。
『ESPN』のティム・ボンテンプス氏によれば、ニックス戦の後にアンソニーは自身の背番号が永久欠番になるべきかどうかを尋ねられると、笑いながら次のように答えました。
「彼らに聞いてみないと分からないね。国歌斉唱の時に垂木をちらっと見たんだ。人生には想像力が必要だと言われていたから、そこにアンソニー(の背番号)が吊るされているのを想像していたよ」
また、アンソニーは先日に『New York Daily News』のステファン・ボンディ氏に対し、次のように語っています。
「もし機会があれば、誰だってその機会を得たいと思うはず。時が来れば分かる。うまくいけば、彼らは『7』をどこかに吊るしてくれるだろうね」
もしこの日の試合で、マディソン・スクエア・ガーデンに集まったファンに「メロのジャージーを永久欠番にしてみてはどうか」と尋ねたならば、きっと大喝采に包まれたことでしょう。
アンソニーはニューヨークで過ごした6シーズン半の間で、どのシーズンでもオールスターに選ばれ、1試合あたり平均24.7得点、7.0リバウンドを記録し、2度のオールNBAチームにも選出され、2013年には得点王に輝き、マディソン・スクエア・ガーデンでフランチャイズ記録となる1試合62得点を記録したことを考えれば、彼が偉大な選手であることは疑う余地がありません。
しかし、本当にニックスはアンソニーの背番号を永久欠番にすべきなのでしょうか?
その疑問を抱いてしまう理由は、過去のニックスの偉大な選手たちの永久欠番の基準にあります。
これまで、ニックスの永久欠番となった選手は計8人――パトリック・ユーイング、ウォルト・フレイジャー、ウィリス・リード、アール・モンロー、ビル・ブラッドリー、ディック・バーネット、ディック・マクガイア、デイブ・ディバッシャーです。
そして、このうち6人はニックスで優勝を経験した選手で、残りの2人はユーイングとマクガイア(1950年代のポイントガード)だけです。
他の偉大な選手――バーナード・キングや、チャールズ・オークリーは、ニックスの永久欠番とはなっていません(オークリーの場合は、ニックスの現オーナーであるジェームス・ドーラン氏との確執があるため、ドーラン氏が居る限りは永久欠番になることは無いでしょう)。
仮に、基準が「ニックスで最高のキャリアを送り、殿堂入りを果たすような選手」であった場合、確かにアンソニーの背番号は永久欠番になる資格がありますが、それならばキングの背番号も永久欠番にされるべきです。
ということは、やはりプレイオフでの成功という目安が必要となるのでしょうか?
おそらく、ファンはアンソニーの背番号が垂木に吊るされることを拒むことはしないでしょう。
アンソニー自身も、頭の中ではそれを思い描いています。
しかし、最終的な判断を下すのはニックスのオーナーであるため、永久欠番の基準が分からない以上は、アンソニーが言うようにその時が来るのを待つしかありません。
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