3月11日にNBAの2019-20シーズンが中断されて約2ヶ月が経ちますが、いつシーズンが再開されるかは公式に発表されていません。
しかし、非公式ながらもリーグ関係者の話によれば、リーグが新型コロナウイルスの対処に関してあらゆる計画を練っていることは明らかです。
88日間のスケジュールで2019-20シーズンを終えることから、シーズンを中止させることまで、この数週間で数多くの計画は報告されています。
なぜ、これだけ多くの計画を迅速に出すことができるのでしょうか?
『The Ringer』のケビン・オコナー記者によれば、ある関係者の一人は「人々にとって理解し難いのは、(NBAコミッショナーの)アダム(シルバー)の柔軟性の高さだ」と言いました。
その中で複数の情報筋から明らかになってきたのは、リーグはシーズンを再開させるかどうかという選択に対して”決定木”を持っているということです。
リーグは選手と公衆衛生の観点から何が起こるのかに応じて、シーズンの残りをどうするか”決定木”に基づいて選択できるとされています。
以下は、伝えられている”決定木”の一部です。
- 安全を確保できる場合、30チーム全てをレギュラーシーズンやプレイオフに参加させ、可能な限り多くの試合をこなすことがリーグの目標である。
- レギュラーシーズンの再開がさらに遅れる場合は、レギュラーシーズンの試合がいくらか中止されることになる。
- レギュラーシーズン全体を中止する場合、NBAはプレイオフから再開させ、16チームのみが参加することになる。
- 必要に応じて、3試合制のシリーズや連戦で、プレイオフの日程を短縮することができる。
NBAのスポークスマンであるマイク・バスは、『The Ringer』とのインタビューで次のように声明を発表しています。
「今シーズンの再開に向けて、あらゆる選択肢を検討することがリーグの責任です」
シーズン再開の目処が立たないことはファン、チーム、選手にとってもどかしいことかもしれませんが、世界は日を追うごとに、週を追うごとに変化を見せています。
多くの州では自宅待機命令を解除する方向に動いており、NBAも厳格な安全手順を踏んだ上で練習施設の再開を検討しています。
明確な計画は分からずとも、シーズンが再開する可能性は数週間前よりもはるかに高まっていると言えるでしょう。