ロサンゼルス・クリッパーズは9月15日(日本時間16日)に行われたデンバー・ナゲッツとのカンファレンス準決勝 第7戦に104-89で敗れ、シリーズ敗退となりました。
何よりも衝撃的だったのは、第4戦までに3勝1敗と王手をかけていた状況から3連敗を喫したこともそうですが、最後の3試合も二桁点差のリードを得ながら全ての試合で逆転負けを喫したということでしょう。
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もはや”偶然”では片付かないナゲッツの強さ
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なぜクリッパーズがナゲッツに勝てなかったのか――その感じ方は人それぞれです。
クリッパーズのドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は、チームのコンディショニングに焦点を当てました。
「決して楽ではなかったさ。私はコンディショニングのやり方を知っていたから、出場させられない選手も居た。それは辛いことだった」
ESPN
一方、クリッパーズのベテランであるルー・ウィリアムズは、ケミストリーの問題について指摘しました。
「僕たちが直面した問題の多くは、才能の力によって救われたと思う。だけど、ケミストリーは別だった。このシリーズでは、ケミストリーが失敗を招いてしまったんだ」
ESPN
昨年、トロント・ラプターズでファイナルMVPを受賞したカワイ・レナードも、ウィリアムズと同様にケミストリーに問題があったと感じています。
「チームのケミストリーが出てきたときに、ショットを決められなくなった。チーム全体としてもっと賢くなる必要がある」
ESPN
ただ、中には難色を示すようなコメントを残す選手も居ました。
それは、昨年の夏にクリッパーズがシャイ・ギルシャス・アレキサンダーや、ダニーロ・ガリナリ、複数の1巡目指名権や2巡目交換権といった資産を手放してまで獲得したポール・ジョージでした。
「内心では、優勝できるか否かというシーズンではなかったと常々思っていた。僕たちは、互いに時間をかけることで良くなっていくチーム。僕たちに必要なものはケミストリーだ。一緒に過ごす時間が足りなかっただけのことさ」
ESPN
優勝できるとは感じていなかった――この考えを示したのはジョージだけでした。
リバースHCや他の選手は優勝を目指していたことを認めているだけに、彼のコメントは注目に値するものがあります。
とはいえ、選手は誰よりも自分のチームのことを理解しています。
私たちがジョージのコメントに眉をひそめたとしても、彼のコメントを否定することはできないでしょう。
ジョージを含め、クリッパーズの選手たちはケミストリーに問題があったと感じており、彼らは時間をかけることでより良くなれると信じています。
であるならば、来季のクリッパーズは今季と同じ場所で立ち止まらないことを、来季も見届けるしかありません。