マイアミ・ヒートのゴラン・ドラギッチが、ロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナル 第5戦を欠場することを『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者が伝えています。
ドラギッチは第1戦で左足底筋膜の断裂を負って以降、一度も出場していません。
第4戦の前にはウォームアップで状態を確認したドラギッチでしたが、最終的に第5戦の復帰は叶わなかったようです。
レイカーズが優勝に王手をかけている今、ドラギッチは出場できないまま今季を終えてしまう危機に瀕しています。
ドラギッチの怪我がヒートに大きな打撃を与えているのは明白でしょう。
レギュラーシーズンでは大半をベンチから出場していたにも関わらず、プレイオフでは全試合を先発として出場し、カンファレンス決勝終了時点ではチーム最多の平均20.9得点を記録していました。
現在はケンドリック・ナンが先発を務めているものの、彼は第1戦でフィールドゴール11本中8本成功の18得点を記録して以降、第2戦から第4戦までは計フィールドゴール21本中7本成功と失速しています。
ポジションではルーキーのタイラー・ヒーローがドラギッチの役割を担っていますが、彼はファイナルの舞台でステップアップができていません。
ヒーローはファイナルでフィールドゴール成功率 37.9%、3ポイントシュート成功率 32.0%を記録しており、カンファレンス決勝までの15試合でフィールドゴール成功率 46.3%、3ポイントシュート成功率 37.8%を記録していたことを考えると、彼にはもう少し多くの働きが期待されています。
結果として、これらのヒートの生産性不足はジミー・バトラーの負担を増加させました。
バトラーは第3戦で40得点を含むトリプルダブルを記録しましたが、第4戦ではレイカーズのディフェンスに対処され、22得点、10リバウンド、9アシストを記録しながらも、それだけではレイカーズに勝利するには不十分でした。
ヒートにとって朗報があるとすれば、首を負傷していたバム・アデバヨが第4戦で復帰を果たしたことでしょう。
ヒートのオフェンスにはまだ改善が必要かもしれませんが、彼の復帰に伴ってディフェンス面は再びトップクラスの力を取り戻しつつあります。
何にせよ、プレイオフで影響力を与えてきたドラギッチが復帰するチャンスを残すためにも、ヒートは第5戦で敗れるわけにはいきません。