ゴールデンステイト・ウォリアーズに必要な補強の一つは、実に明確です。
1番にステフィン・カリー、2番にクレイ・トンプソン、3番にアンドリュー・ウィギンス、4番にドレイモンド・グリーンと信頼できる選手を並べているため、彼らは5番――つまり、信頼できるセンターの選手を獲得する必要があります。
しかし、そのポジションを補強する方法は、想像の斜め上を行くかもしれません。
メンフィス大のジェームズ・ワイズマンにしろ、南カリフォルニア大のオニエカ・オコングにしろ、ウォリアーズが今年のドラフトの全体2位指名権で、有望なセンタープレイヤーを獲得する可能性についてはたびたび話題に挙げられていました。
しかし、『San Francisco Chronicle』のコナー・ルトーノー記者が最近報じたことは、その話題を一蹴するものでした。
私と話をした組織関係者は皆、ポジションに関係なくアップテンポなスタイルを好むウォリアーズが、上位指名権でセンターの選手を獲得することについて不安を感じている。ウォリアーズはフリーエージェントでセンターを埋める可能性が高い。
San Francisco Chronicle
この噂に拍車をかけることになったのが、『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者の報道でした。
シャラニア記者は、ロサンゼルス・レイカーズで優勝を果たしたばかりのドワイト・ハワードを、ウォリアーズが今年のオフシーズンに狙っていると伝えました。
今季を通じて利他的な姿勢でチームを支えてきた34歳のハワードは、自身の評価を上げた状態で今年のオフシーズンにフリーエージェントを迎えます。
ウォリアーズの首脳陣は、現時点でチームの先発センターを務めているマーキース・クリスの成長に満足していますが、一方で彼のバックアップが心許ないのも事実でしょう。
ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は昨年、センターのケボン・ルーニーについて「基礎的なピース」と信頼を寄せていることを明かしましたが、今季は怪我の影響でわずか20試合の出場に留まりました。
アレン・スマイラギッチは6フィート10インチ(約208cm)のサイズと、ユニークなオフェンスのスキルによってファンに好かれている選手ですが、優勝に貢献するという意味ではまだまだ実力不足です。
クリスが身体能力の高いポジションレスなセンターであるのに対し、ハワードは堅実なセンターとしてリム周辺でチームに影響を与えることができます。
レイカーズは今年のプレイオフでスモールラインナップやビッグラインナップを駆使して成功を収めたことを考えると、ハワードを獲得するのは試す価値があるのではないでしょうか?
また、ハワードがベテランミニマム契約(あるいはミッドレベル例外条項)相当のコストで獲得できる選手であることも踏まえると、ウォリアーズはトンプソンやウィギンスのバックアップが可能なウィングの選手をドラフトで指名した方が、合理的であると考えることもできます。
ただし、シャラニア記者によれば、レイカーズとハワードは再契約に関心を持っているとされています。
したがって、ウォリアーズがハワードを獲得できる可能性はあまり期待できないかもしれませんが、低コストでチームの優勝争いに貢献できるセンターを獲得するのであれば、確かにハワードは適任だと言えるでしょう。