ミルウォーキー・バックスが、今年のオフシーズンに制限付きフリーエージェントを迎えるサクラメント・キングスのボグダン・ボグダノビッチの獲得に関心を抱いていると、『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者が伝えています。
今季、バックスはレギュラーシーズンで2年連続となるリーグ最高勝率を記録しましたが、プレイオフでは昨年のカンファレンス決勝敗退を下回るカンファレンス準決勝敗退を喫しました。
バックスが誇る2年連続シーズンMVPのヤニス・アデトクンボは、今年のオフシーズンにスーパーマックス契約による契約延長の資格を持っていますが、契約延長に至らなかった場合、アデトクンボは2021年のオフシーズンにフリーエージェントを迎えます。
何としてでもアデトクンボを残留させたいバックスは、成功のためにあらゆる手を尽くすことを示す必要があり、ボグダノビッチの獲得はその第一歩となる可能性があります。
キャリア3年目を過ごした28歳のボグダノビッチは、今季61試合(平均29.0分)に出場し、平均15.1得点、3.4リバウンド、3.4アシスト、フィールドゴール成功率 44.0%、3ポイントシュート成功率 37.2%を記録しました。
彼はオンボール、オフボールを問わずにプレイできる選手であり、その融通性はバックスが切実に必要としているタレントでもあります。
また、今季のボグダノビッチはキャッチ&シュートの3ポイントシュート成功率で40.7%を記録しており、アデトクンボが相手ディフェンスを引きつけることによって、ボグダノビッチは今まで以上に効果的になれる可能性があります。
ボグダノビッチがフロアのスペーサーとして機能すれば、バックスの優れた多くのロールプレイヤーにも快適性を与え、チームのオフェンスをより予測不可能なものに変えてくれるでしょう。
ただし、バックスがボグダノビッチを獲得するのは簡単な話ではありません。
第一に、今年のオフシーズンのフリーエージェントにはインパクトのある選手が少ないことから、チームへの確実な貢献が期待できるボグダノビッチには多くの球団が関心を抱いています。
第二に、ボグダノビッチは制限付きフリーエージェントであるため、いくら彼がキングスでの役割に不満を持っていたとしても、キングスは他球団の契約にマッチすることで彼を残留させることができます。
そして第三に、バックスはキャップスペースの余裕がありません。
彼らはボグダノビッチにミニマム契約か、ミッドレベル例外条項を適用した契約を提示することくらいしかできないため、2019-20シーズン開幕前にボグダノビッチが4年5,200万ドルの契約延長を断ったことを考えると、安価な契約を引き受けてくれるとは考え難いです。
もしボグダノビッチが金銭面にこだわりを持っており、それでもバックスが彼を必要とする場合は、サイン&トレードを活用することによってボグダノビッチを獲得するチャンスは生まれるでしょう。
しかし、それはキングスがサイン&トレードを引き受けてくれることが前提となります。
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マーベリックスが2021年のオフシーズンにヤニス・アデトクンボの獲得に動く?
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