今季、マイアミ・ヒートのゴラン・ドラギッチはシックスマンの役割を受け入れ、59試合のうち56試合でベンチからチームを支えました。
今季のヒートが大きく飛躍したことからも、彼のシックスマン起用が効果的であったことは証明されたと言えるでしょう。
しかし、2014-15シーズン途中にヒートに加入して以来、大半の試合で先発ポイントガードを務めてきたドラギッチは、当初シックスマンとして起用されることに否定的だったことを明かしています。
「今季序盤、スポ(エリック・スポールストラHC)に”G(ドラギッチの愛称)、君はベンチから出場だ”と言われ、本当に辛かった。それは簡単に受け入れられるものではなかった。ショックだったし、怒りもあった。それに悲しかった。
それから状況を見つめ直した。自分には2つの選択肢がある。”自分はもっと出場時間を与えられるべきだ”とスポに反対するか、状況を受け入れて最善を尽くすかだ」
Sun-Sentinel
ドラギッチは後者を選びました。
「”いいだろう、シックスマン賞を受賞してやろう”と言ったよ。大したことだよ。自分は選手としても、人間としても成長したと思う」
Sun-Sentinel
今では、ドラギッチはシックスマンという役割をポジティブに受け止めています。
キャリア12年目にしてシックスマンを務めるということは、ドラギッチが人生の新たな楽しみを見つけることにも繋がりました。
「自分が若くて一番だと思っている時は、もっと多くの出場時間を得るべきだと思う。だけど、NBAで12年間も過ごせば、時には間違っていることが分かる。だから、それを受け入れる必要があるんだ。
スポにコーチをしてもらえて本当に幸せだ。彼はバスケだけでなく、人生についても教えてくれるからね。人生とは公平なものではない。それなら前に進んで、また楽しめるものを見つけようとすればいいだけさ」
Sun-Sentinel
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