ポール・ジョージは2018年のオフシーズンにオクラホマシティ・サンダーと4年1億3,690万ドルの再契約を結びましたが、その1年後に彼はチームにトレードを要求し、現在のロサンゼルス・クリッパーズへトレードされました。
ジョージのトレードの要求は物議を醸し、当時の指揮官であったビリー・ドノバン元HC(ヘッドコーチ)でさえ、ジョージの決定に「衝撃を受けた」と語っています。
しかし、『ESPN』のブライアン・ウィンドホルスト記者は最近のポッドキャスト『Brian Windhorst & The Hoop Collective』の中で、ジョージが再契約を結んだ時に、トレードを要求する権利が与えられていたと指摘しました。
「私が理解している限りでは、基本的にサンダーは彼に対して”再契約を結んだ後に君が移籍したいと思うなら、我々は君に協力する”と言った。そして、それが実際に起こった」
Brian Windhorst & The Hoop Collective
ジョージのトレードによって、サンダーはシャイ・ギルシャス・アレキサンダーや、ダニーロ・ガリナリ、5つのドラフト1巡目指名権や、2つのドラフト指名交換権といった多くの資産を獲得することができました。
チームの2人のスーパースターであったジョージ、ラッセル・ウェストブルックを放出したことによって、昨季のサンダーは再建段階に入ることが予想されていましたが、レギュラーシーズンは44勝28敗でウェスタン・カンファレンス6位という好成績を収め、リーグ全体に衝撃を与えたチームの一つとなりました。
一方、ジョージを獲得したクリッパーズは優勝候補の一角として見なされていたものの、プレイオフではカンファレンス準決勝で3勝1敗の状況からシリーズ敗退を喫しました。
そう考えると、サンダーはジョージのトレードで大きな得をしたとも言えるでしょう。
そして、それはサンダーがジョージのトレードの要求に協力的であったからこそ、実現できたことなのかもしれません。
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ポール・ジョージのトレード要求に衝撃を受けたサンダー指揮官