ポートランド・トレイルブレイザーズは来季により良い結果を残すべく、このオフシーズンに様々な動きを見せています。その中でも特にウィングの補強は目立っており、ロドニー・フッドとの再契約や、トレードを介してのロバート・コビントンの獲得、さらにはデリック・ジョーンズJr.とも契約合意に至りました。
もちろん、カーメロ・アンソニーもそのうちの一人です。36歳の彼はブレイザーズと1年ミニマムサラリーで契約を結びました。
しかし、ウィングの選手層が厚くなった今、アンソニーが昨季と同様にブレイザーズの先発という役割を与えられる保証はありません。『Bleacher Report』のショーン・ハイキン記者によれば、ブレイザーズのニール・オルシェイGM(ゼネラルマネージャー)もアンソニーの役割が変化する可能性は理解しているようです。オルシェイGMはアンソニーが先発起用を望むかもしれないと認めつつも、最終的にはベンチから起用される可能性が「高い」と言いました。
それでも、ブレイザーズにとってアンソニーとの再契約は非常に重要なことでした。オルシェイGMはその理由について、次のようにコメントを残しています。
「正直なところ、我々の士気の面で彼がもたらしてくれることを考えれば、(アンソニーとの再契約は)我々にとって最も重要なことだと思う」
Bleacher Report
昨季、アンソニーが加入した頃のブレイザーズは、主力選手やロールプレイヤーの相次ぐ負傷離脱によって成績を大きく落としていました。その中でアンソニーはフロントコートの穴を埋め、58試合(平均32.8分)の出場で平均15.4得点、6.3リバウンド、3ポイントシュート成功率 38.5%を記録し、チームは成績を改善させたことによって最終的にはウェスタン・カンファレンスの第8シードでプレイオフ進出を果たしました。
昨季のブレイザーズのプレイオフ進出は、間違いなくアンソニーの加入なくして成し遂げられたものではありません。しかし、ブレイザーズは2020‐21シーズンをより万全な状態で迎えることを望んでいます。ブレイザーズがフッドやコビントンのような堅実な選手に出場時間を割く可能性が高いことも事実です。
それでも、アンソニーは今でもチームに貢献できる選手であることには違いありません。むしろ、昨季のロサンゼルス・レイカーズでドワイト・ハワードがそうしたように、アンソニーも限定的な役割を担うことを受け入れれば、ブレイザーズをより警戒すべきチームの一つとして見なすこともできるでしょう。
何にせよ、ブレイザーズがアンソニーと再契約を結ばない理由はありませんでした。試合に与える影響にせよ、チーム全体の士気に与える影響にせよ、彼の能力がチームに必要であるのは明白であったためです。
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