アトランタ・ホークスのガード、ボグダン・ボグダノビッチは2020年に興味深いオフシーズンを経験しました。昨季までサクラメント・キングスに所属していた彼は当初、ミルウォーキー・バックスへのサイン&トレードによって移籍することが報じられていたためです。オフシーズンに別のトレードでドリュー・ホリデーを獲得していたバックスは、ボグダノビッチの獲得によってさらに脅威的なチームになることが予想されていました。
しかし、それは実現しませんでした。なぜならボグダノビッチがサイン&トレードに合意していなかったためです。それどころか、彼は自分がサイン&トレードされることすら知りませんでした。キングスとバックスが交渉を進めている間、当の本人は蚊帳の外だったのです。
『The Athletic』のサム・アミック記者とのインタビューの中で、ボグダノビッチは一連のサイン&トレードの報道を知った時の心境について語りました。
「ニュースを知った時、”何だこれは?”って思ったよ。何が起きているのか分からなかった。…誰も教えてくれなかったんだ」
サイン&トレードが成立しなかった後、ボグダノビッチはホークスから4年7,200万ドルの契約をオファーされました。ボグダノビッチは制限付きフリーエージェントであったため、元チームのキングスは同額の条件でマッチすることで彼を残留させることができましたが、主力のディアロン・フォックスとバディ・ヒールドへ既に投資していたために彼を諦めました。
こうしてホークスの一員となったボグダノビッチは、最初の7試合で平均11.7得点、3ポイントシュート成功率 40.0%を記録しました。彼の貢献もあって、今季のホークスは4勝3敗というスタートを切っています。イースタン・カンファレンス14位に終わった昨季に比べれば好調であるどころか、今季はプレイオフ進出の希望もあります。
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ホークスが2020年のオフシーズンに大規模な補強を行った理由