2月2日(日本時間3日)のロサンゼルス・クリッパーズ対ブルックリン・ネッツ戦は、間違いなく最も注目すべき直近の試合の一つだといえるでしょう。クリッパーズにはカワイ・レナードとポール・ジョージの”2大エース”、ネッツにはケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングの”ビッグ3”――計5人のスーパースターがコート上で火花を散らします。
豪華な対戦を楽しみにしているのはファンだけではありません。『ClutchPoints』のトマー・アザリー記者によれば、1月31日(同2月1日)のニューヨーク・ニックス戦に勝利した後、ジョージはネッツとの対戦について「誰もが楽しみにしていると思う」とコメントを残しました。
「チームも、世界も、楽しみにしている。素晴らしい対戦になるだろう」
しかし、もう一人のスターであるレナードの反応は淡白なものでした。
「タフな試合になるだろうけど、今日はそのことについて考えるつもりはないね」
数字の面ではクリッパーズが優位なように見えます。ネッツは確かにリーグでトップクラスのオフェンス力を有しているかもしれませんが、同日のワシントン・ウィザーズ戦の敗戦でも分かるようにディフェンス面が壊滅的な状態にあります。一方、クリッパーズは攻守で非常に上手くバランスが取れており、ネット・レーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)ではリーグ1位の7.8ポイントを記録しています。
スター選手のみに着目すると、その数字はより顕著に表れます。レナードとジョージが出場している間のクリッパーズと、デュラント、ハーデン、アービングが出場している間のネッツの、オフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの得点)やディフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの失点)を比較してみましょう。
▼各チームのスター選手が出場している際の、オフェンシブ・レーティングとディフェンシブ・レーティング
チーム | オフェンシブ・レーティング | ディフェンシブ・レーティング | ネット・レーティング |
クリッパーズ(レナード、ジョージ) | 122.5 | 103.3 | 19.2 |
ネッツ(デュラント、ハーデン、アービング) | 117.4 | 117.2 | 0.2 |
もちろんネッツの”ビッグ3”は始動して間もないため、この数字は今後も大きく変化する可能性があります。しかし、たとえそうであってもレナードとジョージが出場している間の数字には及ばないでしょう。彼らの数字は、前年王者のロサンゼルス・レイカーズの2大エースであるレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスのネット・レーティング(15.0ポイント)さえ上回っています。
それでも、クリッパーズのタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は気を緩めておらず、「我々は間違いなく良くなる必要がある」と語りました。
「これはまだプロセスに過ぎず、改善する必要がある。加えなければならないものや、活用しなければならないものがたくさんある」
日本時間2月1日時点ではクリッパーズがウェスタン・カンファレンス首位、ネッツがイースタン・カンファレンス2位につけています。東西の上位チームのハイレベルな競争に期待しましょう。
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