スーダン系アメリカ人で、故NBAスター選手のマヌート・ボルの息子でもあるボル・ボルは、デンバー・ナゲッツでNBAの道を歩む準備が整っています。
彼は『AFP』に対し、こう語りました。
「まだ信じられない。僕がNBAにいるんだ。すごく興奮しているよ。待ちきれないね」
ボルは7フィート2インチ(約218cm)の身長、7フィート8インチ(約233cm)のリーチから繰り出されるブロックを得意とするだけでなく、スリーポイントシュートや、ドリブルもできる驚異的な選手です。
一方で、その体格からか左足の骨折を経験してしまい、オレゴン大ではわずか9試合しか出場できませんでした。
それでも、ボルは1試合あたり平均21.0得点、9.6リバウンド、2.7ブロック、FG成功率 56.1%、3PT成功率 52.0%を記録しています。
ボルはドラフト後、自身の才能について次のように語っていました。
「僕のサイズでは出来ないことが、僕はたくさん出来るんだ。上手くドリブルが出来るし、どこからでもショットが打てるし、良いパスも出せる」
しかし、ドラフトのトップ5に入るだろうと予想されていた彼でしたが、やはり足の状態は誰もが懸念することでした。
結局、ボルが指名されたのは2巡目の全体44位です。
ボルは、現在の自身のコンディションについて語りました。
「全てが完璧さ。完治したよ。午前中にはワークアウトをこなしていたからね。シーズンが始まる時には準備が整っている。全てが準備万端だよ」
NBAのレジェンドセンターであるシャキール・オニール氏は『complex.com』に対し、ボルの素晴らしさを語っています。
「この若者がやれる可能性を見てみた。彼は全てを備えている。シュートも、パスも、ドリブルも出来るんだ。いつも怪我しているから、誰も分かっていないだけさ」
また、ボルは成長する上で最適なチームの一つに所属したと言えるでしょう。
ナゲッツには、昨季のオールスターであり、オールNBA1stチームにも選出された、ビッグマンのニコラ・ヨキッチがいるため、ボルは彼から様々なことを学べます。
ボルはこう語りました。
「僕は本当に素晴らしいチームに居る。ルーキーとしての僕の役割は、可能な限り準備を整え、あらゆることに備えることだよ」
一方でナゲッツも、ボルの多様性が、相手の混乱を招く影響力のある選手だと評価しています。
ナゲッツのバスケットボール・オペレーション代表のティム・コネリー氏は、ボルについて次のように語りました。
「彼のレンジや、リムプロテクトの能力、フロアでの柔軟性は、非常に稀な組み合わせだ。彼のスキルセットや、血統、人としてどうなのかという部分は、うまくフィットすると思うよ」
多くのチームが、ボルを指名しなかったことに後悔する日は来るのでしょうか。