「彼は僕たちがやろうとしていることの、大半を占めるはずだった」
ラスベガスで行われていたオフシーズンのトレーニング中、ロサンゼルス・レイカーズのカイル・クーズマは、チームメイトのデマーカス・カズンズの左ひざ前十字靭帯断裂を受けて、そのように語りました。
つまり想定外の出来事が、レイカーズのプランを大きく狂わせる可能性があるということです。
カズンズが2019-20シーズンをほぼ全休することになるのは確実ですが、それでは誰が彼の穴を埋めるのでしょうか?
以前、デイビスがその穴を埋めることになるだろうと言いましたが、そもそも彼はセンターでプレイすることを望んでいません。
では、もう一つの選択肢――センターの選手を獲得するという手段について考えてみましょう。
[kanren postid="14436"]ただその前に伝えなければならないのは、今残っているフリーエージェントの中に、カズンズほどの生産性を備えた選手は居ないということです。
それから、レイカーズは既にキャップスペースに空きが無いため、ミニマム契約しか提示できません。
それらを踏まえた上で最初に憶測が飛び交ったのは、ジョアキム・ノアでした。
彼は昨季ニューヨーク・ニックスからメンフィス・グリズリーズへ移籍した後、1試合あたり平均7.1得点、FG成功率 51.6%と堅実な結果を残しました。
同時にノアは元最優秀守備選手賞の受賞者で、優れたパサーでもあり、賢い選手でもあります。
また、彼は経験豊富なベテランでもあるため、レブロン・ジェームズとも気が合うかもしれません。
他の選択肢としては、37歳のネネや、35歳のマーチン・ゴータットが居ますが、彼らはここ数年間で年齢による衰えが顕著に表れています。
しかし、もしレイカーズが迅速にカズンズの穴を埋めたいと考えているなら、彼らを獲得するのも一つの手となるでしょう。
あるいはレイカーズがピックアンドロールを多用したいのであれば、昨季までダラス・マーベリックスに所属していたサラ・メジリを検討するのもいいかもしれません。
より先を見据えるなら、29歳のケネス・ファリードはどうでしょうか?
ファリードは昨季1月中旬にヒューストン・ロケッツへ加入した後、25試合で平均12.9得点、FG成功率 58.7%を記録しました。
クリント・カペラ復帰後はローテーションから外され、ディフェンス面ではあまり評価されていませんが、それでも得点でチームに貢献することができます。
もっと大きな賭けに出てみるのであれば、ドワイト・ハワードに焦点を当ててみるのもいいかもしれません。
レイカーズファンにとってはあまり良い記憶ではないことや、彼が昨季ワシントン・ウィザーズでわずか9試合の出場に留まったのは懸念材料です。
しかし、ハワードを限定的な役割で起用するのであれば、健康体を維持している限り、レイカーズの戦力となるでしょう。
トレードに目を向けてみると、どうでしょうか?
オクラホマシティ・サンダーのナーレンズ・ノエルや、デトロイト・ピストンズのクリスチャン・ウッドは、トレードを検討できる可能性があります。
ただし、レイカーズはトレードのために放出できる資産があまり多くないということを、忘れてはいけません。
結論付けると、レイカーズの選択肢に、”明らかに良いもの”は無いでしょう。
カズンズを失ったからといって、レイカーズを優勝候補から外すわけではありませんが、クーズマのコメントが真実であるならば、レイカーズはセンターに何らかのテコ入れをする必要があります。
残り一つのロスターの空きをどう利用するのか――レイカーズのフロントの仕事はまだ続きそうです。