今夏にボストン・セルティックスへ移籍したビッグマンのエネス・カンターは、8年間のキャリアの中でケビン・デュラントやラッセル・ウェストブルック、デイミアン・リラードといったスーパースターの選手たちと一緒にプレイしてきました。
そしてその中でも、ヒューストン・ロケッツへトレードされたウェストブルックは、カンターにとって”最高の選手”であり、”最高のチームメイト”だったようです。
『Fox Sports 1』の「First Things First」に出演したカンターは、ウェストブルックについて次のように語りました。
「ラッセル・ウェストブルックは、僕が一緒にプレイした中で最高の選手だったよ。コートの外で出会った中では、最高のチームメイトだ」
「それを世界中に伝えたかったんだよ。実際、彼は本当に落ち着いていて、本当に良い奴だ。間違いなく、彼に最も助けてもらったね。彼はスナップルを飲み、飛行機の中でグミベアーを食べ、『(NBA)2K』で遊ぶんだ。彼はアメリカを中心に9つのブッククラブをオープンさせた。ジョーク好きで、たくさんジョークを言うんだ」
コートの中でウェストブルックは、感情任せのような印象を与えてしまうかもしれません。
しかし、一度コートの外に出てしまえば、ウェストブルックは全くの別人となります。
カンターは2015年2月から3シーズンに渡ってオクラホマシティ・サンダーでプレイしてきましたが、その中で2シーズンを共にしたデュラントと、ウェストブルックの比較について尋ねられると、再びオフコートでの違いについて指摘しました。
「僕たちは、ラスと一緒により良いケミストリーを築き上げた。他のオクラホマシティの選手に聞いてみても、大半は同じことを言うだろうね。みんなコートの外で、ラスとより良いケミストリーを構築したんだ」
カンターのコメントは、先日のチャリティーイベントでウェストブルックについて語った、ロケッツのジェームズ・ハーデンの言葉と非常に近いものがあります。
「誰もがラスのことを、コートで怒っている男だとか、感情任せの男として見ている。でもコート外では、彼は最高さ。」
相手からすれば、ウェストブルックに良い印象を持たない選手やファンも居るかもしれませんが、彼と一緒にオフコートを経験している人物は、誰もが口を揃えて「ラスは最高」と言います。
プレイスタイルに限らず、コートの内外で自分自身の在り方をコントロールすることもまた、超一流のアスリートには欠かせない能力であり、ウェストブルックはそれを極めているのでしょう。