この夏、ケンバ・ウォーカーはスーパーマックス契約の資格を得たため、シャーロット・ホーネッツは最大で5年2億2,100万ドルの契約を彼に提示できました。
しかし、フランチャイズがウォーカーに提示したのは5年1億6,000万ドルのオファーだったのです。
ウォーカーが実際にスーパーマックス契約を期待していたかどうかは明らかではありませんが、それでも彼はホーネッツのオファーにサインすることなく、最終的にボストン・セルティックスと契約を結びました。
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ホーネッツのバスケットボール運営部門代表であるミッチ・カプチャック氏は、どうやらウォーカーの決断に不意を突かれたようです。
『The Charlotte Observer』のリック・ボンネル氏によれば、カプチャック氏はウォーカーへの契約の提示について、次のように語りました。
「私たちは彼と素晴らしいシーズンを過ごしたが、プレイオフには辿り着けなかった。来季は違う結果になると思うだろうか?私たちは一歩引いて、今までのことや、今後のことを確認しなければいけない。私たちは、1年または2年以上に渡って持続可能なものを構築するために、最高の機会を与えられる道を作成するんだ」
ホーネッツは、2月のトレードデッドラインの前に、ウォーカーをトレード出来たのではないかという批判を受けました。
しかしカプチャック氏によれば、その時点でチームはウォーカーと再契約できる自信があり、さらに相手チームからのオファーが魅力的では無かったようです。
「ほとんどのオファーは、ドラフトの指名権が大半だった。それらはどれもロッタリーが保護されていたんだよ(指名権が14位以内となった場合、元のチームに指名権を返さなければならない)。そうした時(指名権を獲得した時)、10代の選手をドラフトするだろうと言うけど、その選手がどれだけ上手くいくかなんて分からない。それに、(価値をはっきりさせるには)3~4年かかる。だから私たちは、ケンバを適切な条件下で残したかったんだ」
実際にどのようなトレード案だったかは不明ですが、ホーネッツから見れば、それらはウォーカーの対価として見合うものではなかったようです。
それでも、ホーネッツもまたウォーカーの価値を見誤っていました。
開幕戦で41得点を挙げ、シーズンを通して極めて高いレベルでプレイし、プレイオフ進出のために孤軍奮闘していたウォーカーに対し、チームは出し惜しみをしたのです。
ホーネッツがウォーカーの移籍に不意を突かれたと主張しても、おそらくそれはチームの不誠実さか、あるいは見通しが甘かったことを意味するでしょう。