サクラメント・キングスのガードであるバディ・ヒールドは、フランチャイズへ長期的に尽くす準備ができており、ルーキー・スケール契約の延長を望んでいます。
しかし、残された時間は少なく、キングスは10月21日までに契約延長のオファーを提示しなければなりません。
もし契約延長を結ばなかった場合、来年の夏にヒールドは制限付きフリーエージェントとなり、市場価値を試されることになります。
フェニックス・サンズとのプレシーズン戦に勝利した後、ヒールドは『The Sacramento Bee』とのインタビューで、契約延長が結べていない現状についてフラストレーションを表しました。
「(契約延長を)完了させる必要がある。確かに僕は結びたい。それが完了されなければ、物事は別の方向に進むかもしれないね。僕はここに居たいから、僕がサクラメントに居るのは良いことだ。もし僕が彼らの立場だったら、既に(契約延長を)実現させるべきだと思うね。ここで未来を築きたい。ここに残りたい。でも、そのためには何かが提示されなければならない。それを見届けるために1週間半があるけど、僕はここに居たいよ」
キングスが、ヒールドについて何も考えていないわけではありません。
しかし、それが契約延長に表れるかどうかは、キングスのフロントオフィスしか知り得ないことでしょう。
キングスのゼネラルマネージャーであるブラデ・ディバッツ氏は最近、『The Sacramento Bee』に対し次のように語っていました。
「バディはこのフランチャイズにとって重要なピースだ。今後、何かしらの答えを見つけるだろう」
ヒールドは、もっと早い答えを望んでいます。
それはキングスの誠意という意味もありますが、もう一つ最近の出来事として、NBAと中国間の問題が来シーズンのサラリーキャップの低下に繋がる可能性があることも、ヒールドのフラストレーションに拍車をかけているかもしれません。
現在の予測では、ヒールドは来年の夏に4年最大1億3,070万ドル相当か、もしくは5年最大1億7,000万ドル相当の契約を得られる可能性がありますが、サラリーキャップが低下した場合、ヒールドの契約金も下がってしまいます。
[kanren postid="15148"]少なくともキングスは、マックス契約の延長を提示することに対してはためらいを持っているでしょう。
もしヒールドとマックス契約を結べば、他の中心選手との契約が難しくなるからです。
ボグダン・ボグダノヴィッチもヒールドと同様の立場で、21日までに契約延長を結ばなければ来夏にフリーエージェントとなり、ディアロン・フォックスやマービン・バグレー三世は、それぞれ2020年と2021年に契約延長の対象となります。
実際にヒールドがどのような契約延長を望んでいるかは分かりませんが、彼は次のように語りました。
「選手として、フランチャイズが背中を支えているという信頼を得たいし、彼らが行動を起こして合意に達することを待っている。彼らは(契約延長について)語っているけど、まだ何も動いていない。サクラメントを自分のホームにしたいんだ。こんな馬鹿げたことを終わらせる準備はできている。僕はここに居たい。それが起こらなければ、物事は別の方向に進むことになる」
デマーカス・カズンズをニューオリンズ・ペリカンズへトレードしたことでキングスに加入したヒールドは、キングスで成長を見せ、優れた3ポイントシューターにもなりました。
昨シーズンは1試合あたり平均20.7得点、フィールドゴール成功率45.8%、3ポイントシュート成功率42.7%を記録したほか、3ポイントシュート成功数278本のフランチャイズ記録樹立や、NBA史上初となる最初の3シーズンで600本の3ポイントシュートを打った選手にもなっています。
ヒールドは、こう語りました。
「僕は自分の価値を分かっている。自分が差し出すものは分かっている。僕のようにショットを決められる選手は多くない。相手は僕から離れられないから、コートに立っているだけで他の選手を生かせる。僕から離れば45%の確率で(3ポイントシュートを)決めるから、他のチームもそれを気に入ってくれると確信しているよ」
もはや言うまでもなく、ヒールドは契約延長が提示されなければ、チームを去る覚悟も決めていることでしょう。
ヒールドのアプローチは明確なため、キングスの進む道がどうなるから、フロントオフィスの決断に託されることになります。