サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチは、23年間に渡って同一チームでヘッドコーチを務めており、これはジェリー・スローン元ユタ・ジャズ・ヘッドコーチと並んでNBA記録です。
そして24年目に突入した今シーズン、彼の記録は永久に破られないものとなるかもしれません。
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1996年12月10日にポポビッチHCがスパーズの指揮官に就任して以降、NBAの他のチームは総勢270人のヘッドコーチを雇用してきました。
この23年間で、他の29チームは少なくとも3人のヘッドコーチを雇用しており、最も多いチームでは14人に上ります。
『My San Antonio』のトム・オースボーン氏によれば、スパーズのガードであるデリック・ホワイトは、ポポビッチHCについて次のように語りました。
「今だと、1年おきに新しいヘッドコーチが居るような気がする。だから(ポポビッチHCの記録は)とても印象的だよ。ずっとここに居るんだから、そう思うのは当然だよね。でも、それってあり得ないことだよ」
70歳のポポビッチHCは、この夏にスパーズと新たに3年契約を結び、NBAで最高給のヘッドコーチとして居られるようにしたと伝えられています。
彼はスパーズで5度の優勝を経験し、チームを22年連続プレイオフ進出のタイ記録に導き、通算勝利数の1,415勝(レギュラーシーズンとプレイオフの合計)はNBA最多勝記録です。
ポポビッチHCの長い在職期間をさらに印象的にしたのが、2018年4月にエリン夫人が逝去したことでしょう。
ポポビッチHCはトレーニングキャンプの中で、次のように語っていました。
「私には素晴らしいサポートをしてくれるチームがある。よく考えてみると、私はいつも敗戦やその内容について選手に話しているが、もしそれが身に降りかかる最悪の出来事なら、とても楽な人生だ。それは、我々が個々の人生で対処しなければならない問題とは比べ物にならない。友人や家族に救ってもらうことで、そうした状況を乗り越えることができる。私はそれを持つことができて幸運だよ。弱音も吐かないし、言い訳もしない。ただ前に進むのみだ」