最初の1ヶ月は、チームが新たなロスターや指揮官に順応しながら、それぞれのローテーションの長所や短所を見つけ出す時間です。
2019-20シーズンのNBAも1ヶ月が終わったことで、各チームは少しずつ本格的な手応えを掴み始めているところでしょう。
ここから、シーズン中の物語のいくつかは形を作り始めます。
どのチームが今シーズン最大の脅威であることを示すのか、あるいは今シーズンに失望することになるのか、選手のパフォーマンスの継続性なども注目されます。
ということで、ここでは2019-20シーズンの12月に注目したい”6つのポイント”を見ていきましょう。
目次
レイカーズはどこまで本物か
レイカーズは現在17勝2敗でリーグ最高勝率、ネット・レーティングでもリーグ2位と、非常に素晴らしい成績を記録しています。
彼らが優れたチームであることは明白ですが、それでもリーグ最高のものであると証明できたわけではありません。
レイカーズのこれまでのスケジュールはそれほど厳しいものではなく、対戦相手の勝率は平均47.4%で、これはリーグ25位です。
12月にはユタ・ジャズ、ダラス・マーベリックス、デンバー・ナゲッツ(2回)、ロサンゼルス・クリッパーズ、ミルウォーキー・バックスとの対戦が控えています。
レイカーズの力がどこまで本物なのかを示すには、とても良い機会となるでしょう。
ラプターズはファイナル進出候補の一角?
カワイ・レナードが去った後でも、トロント・ラプターズは王者としての強さを保っており、彼らはオフェンシブ・レーティングとディフェンシブ・レーティングの両方で、リーグ5位以内に入っている2チームの一つです。(もう1チームはレイカーズ)
これを維持することができれば、ラプターズが今シーズンもNBAファイナルに進出できる期待は残せるかもしれません。
ただし、12月は最初の8試合のうち6試合で、プレイオフ圏内に入っているチームとの対戦となります。
12月の前半は、ラプターズにとっての試金石となるでしょう。
ジェームズ・ハーデンの平均40得点への道
ヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデンは、今シーズンの18試合で平均37.7得点を記録していますが、決して効率的なものではありません。
フィールドゴール成功率43.4%、3ポイントシュート成功率34.3%は、どちらもキャリア平均を下回るものとなっています。
もし、彼がもう少し効率的に得点を挙げられれば、シーズン平均40得点も夢ではないでしょう。
12月には、ディフェンシブ・レーティングでリーグのワースト10位に入るサンアントニオ・スパーズ(2回)やクリーブランド・キャバリアーズ、デトロイト・ピストンズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ニューオリンズ・ペリカンズとの計6試合を控えています。
これによって、12月のハーデンの得点は増えるかもしれません。
カイリー・アービングの復帰が、ネッツにもたらすもの
肩の負傷で離脱しているブルックリン・ネッツのカイリー・アービングも、12月の早い段階で復帰をするでしょう。
しかし、懸念は残っています。
ネッツはアービングが不在の中でも機能しており、開幕から4勝7敗のスタートを切った後、アービング離脱中の8試合で6勝2敗を記録しました。
当然、ネッツにアービングが居ないほうが良いと言うのは馬鹿げた話ですが、彼がラインナップから外されている方が良い成績が出ているというのは事実です。
着目点があるとすれば、ネッツはボールを動かすことで良くなるのに対し、アービングのUSG%(ボール占有率)は34%と、大きな違いがあります。
アービングは健康になって戻ってきた時、チームの好調を維持するためにも、適応力が求められるでしょう。
カーメロ・アンソニーの実験は長続きする?
ポートランド・トレイルブレイザーズと契約し、6試合をプレイしたカーメロ・アンソニーには、まだ調子の波があります。
彼は直近2試合で平均22得点、フィールドゴール成功率61.3%と好調ですが、その前の4試合では平均13得点、フィールドゴール成功率34%、3ポイントシュート成功率31%であったため、一概に良いとは言い切れません。
焦りは禁物とはいえ、ブレイザーズは事態を改善させるためにも、ハイレベルなプレイができるアンソニーを切望しています。
それが叶わなかった場合、アンソニーを起爆剤とする実験は終わりを迎えるでしょう。
アンソニーは1月7日まで無保証契約であるため、ブレイザーズが彼を解雇する場合はそれ以前となります。
ビクター・オラディポの復帰
マルコム・ブログドンやドマンタス・サボニスらの活躍によって、インディアナ・ペイサーズはビクター・オラディポが不在の中でもシード圏内を維持しています。
そして上手くいけば、近いうちにオラディポは復帰できるかもしれません。
具体的な復帰の日程は決まっていないものの、オラディポは数週間前にGリーグのフォートウェイン・マッドアンツへ配属されており、本格的な練習を行っています。
かつてのオラディポと異なっていたとしても、オールスター級の力を持つ選手の復帰は、ペイサーズにとってこの上なく喜ばしいものとなるでしょう。
- カーメロ・アンソニーがブレイザーズに在籍 26%, 240 票240 票 26%240 票 - 26%
- レイカーズがリーグ最高勝率チーム 26%, 239 票239 票 26%239 票 - 26%
- ラプターズの12月の成績が勝率5割以上 23%, 213 票213 票 23%213 票 - 23%
- ビクター・オラディポが復帰 12%, 109 票109 票 12%109 票 - 12%
- ジェームス・ハーデンが平均40得点以上 7%, 60 票60 票 7%60 票 - 7%
- カイリー・アービング復帰後、ネッツの成績が勝率5割以上 5%, 49 票49 票 5%49 票 - 5%