亡くなったレジェンドのコービー・ブライアントをフィーチャーするため、既に200万人以上もの人々がNBAのロゴ変更について署名を行いました。
オンライン上の請願書には、次のように記されています。
偉大なコービー・ブライアントの予期せぬ早すぎる死を受け、彼をNBAの新たなロゴとして永遠不滅のものとするため、この請願書に署名してください。
この署名活動は、本当に素晴らしいことです。
ブライアントが、NBA史上最も偉大かつ象徴的な選手の一人であったことは紛れもない事実であり、彼の死に対し、世界中の何百万もの人々、バスケットボール選手、そしてファンは悲しみ、落胆しました。
しかし、NBAのロゴがブライアントになるかどうかという点については、あまり期待すべきではないかもしれません。
そもそも、私たちはNBAのロゴについて、どれだけ知識があるでしょうか?
そこから始めてみましょう。
現在のNBAのロゴは1969年から使用されているものであり、白色の選手はロサンゼルス・レイカーズの元スターであるジェリー・ウェスト氏をモチーフにしていると言われていますが、NBAがそれを認めたことは一度もありません。
むしろNBAは、ロゴに特定の選手が描かれていることはないと主張してきました。
その理由は無数にありますが、ほとんどは法律上と経済上の問題です。
また、ウェスト氏は自身の肖像権で利益を得ようとしたことは一度も無く、過去にはマイケル・ジョーダンのような特定の選手をロゴにすべきだと提案しています。
『ESPN』によれば、ウェスト氏は次のように語っていました。
「自分に注意を向けるようなことはしたくない。彼らが変えたいのであれば、私はそうしてもらいたい。様々な意味で、私は彼らが変えてくれることを望むよ」
しかし、NBAはマイケル・ジョーダンという案でさえも、変更に関心を示すことはありませんでした。
繰り返しますが、今のロゴはジョーダンとは一切の関係が無く、それ以前に誰かを選ぶこと自体に問題があるのです。
リーグの考えに詳しい関係者は、NBAや試合に貢献してきた人物は多く居るため、NBAが個人をロゴにすることには関心がないと述べています。
仮に、NBAがロゴに特定の選手を採用することを決めたとしましょう。
実績に基づけば、ブライアントは間違いなく候補者の一人だと言えますが、候補者は彼だけではありません。
ジョーダンのほかにも、マジック・ジョンソン、ラリー・バード、ビル・ラッセル、ジュリアス・アービング、レブロン・ジェームズ、ティム・ダンカンなど、時代ごとに多大な影響力を与えた選手はたくさん居ます。
そのため、どれだけ多くの人々が署名をしたとしても、NBAがロゴをブライアントに変更することは期待できないのです。
ただ、たとえブライアントをNBAのロゴにすることはできなくとも、これだけ多くの署名が集まっているのであれば、NBAはブライアントを不滅にする方法を見つけ出す必要があるでしょう。
トロフィーや、コミュニティの名前など――どういった形であれ、私たちはブライアントの名やレガシーが残ることを願っています。]
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