2月5日(日本時間6日)のブルックリン・ネッツ戦に129-88で敗れた数時間後、ウォリアーズはグレン・ロビンソン三世とアレック・バークスを、フィラデルフィア・76ersへトレードする決断をしました。
ここでは、そのトレードの詳細と、各チームの評価について見ていきましょう。
トレード詳細
76ersの獲得 | ウォリアーズの獲得 |
グレン・ロビンソン三世
アレック・バークス |
2020年2巡目指名権(マーベリックス経由)
2021年2巡目指名権(ナゲッツ経由) 2022年2巡目指名権(ラプターズ経由) |
各チームの評価
フィラデルフィア・76ers
76ersはトレード成立前、3ポイントシュート成功率がリーグ21位、1試合あたりの3ポイントシュート成功数がリーグ24位を記録しており、ジョエル・エンビードやベン・シモンズがインサイドで注意を引いていたため、アウトサイドの脅威が乏しい状態にありました。
グレン・ロビンソン三世やアレック・バークスはトレード期限前に最も注目された選手ではありませんが、ロビンソンの3ポイントシュート成功率は40.0%、バークスも37.5%を記録していることを考えると、これは理にかなったトレードだと言えるでしょう。
今シーズンのロビンソンはディフェンス面であまり評価を得られていませんが、これはウォリアーズ全体の成績の悪さが原因である可能性も考えられ、彼は強さや長さを活かすことによって、76ersではリザーブとして優れたペリメーターディフェンダーになるかもしれません。
バークスもディフェンスに定評があるわけではありませんが、76ersはリザーブにボールハンドラー兼プレイメイカーを加えることができました。
31勝20敗という好成績を残している76ersは、新たに脅威となる2人のウィングを獲得できたため、堅実な補強をしたと言えるでしょう。
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
ウォリアーズは贅沢税を避けるためにサラリーを削減する必要があり、今回のトレードがその実現に役立っています。
『San Francisco Chronicle』のコナー・ルトーノー氏によれば、ウォリアーズは今回のトレードによって約420万ドルを削減することができました。
またウォリアーズは、今シーズンで契約が切れる2人を放出する最小限のトレードで、多くのドラフト指名権を獲得しました。
今回のトレードや、以前のウィリー・コーリー・ステインのトレードによって、ウォリアーズは今年の(おそらくロッタリーとなるであろう)1巡目指名権に加え、今後3年間で5つの2巡目指名権を保持しています。
ロビンソンやバークスを失うのは短期的に見れば痛みを伴う動きですが、どちらの選手もチームの将来の計画の一部であるという保証はありませんでした。
また、彼らの契約が今シーズンで切れるということは、今年の夏に再びウォリアーズと契約できる可能性があるということでもあります。
大抵の場合、こうした動きは贅沢税を逃れるためのものであったため、その過程でウォリアーズが3つの2巡目指名権を得られたのは評価するべきでしょう。
そして何より、ドレイモンド・グリーンがリーグで最も有名なストーリーを持つ2巡目指名の一人であることを、忘れてはなりません。
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