新型コロナウイルスの影響でNBAはシーズン中断を余儀なくされていますが、だからといって国中からバスケットボールが無くなるわけではありません。
指示があったとしても、危機感を持たない者や、ルールを無視する者は、普段と変わらず公共のコートでバスケットボールを続けています。
そのため、ニューヨーク市をはじめとした複数の都市は、公共のコートでバスケットボールをすることを防ぐ究極の措置を講じることにしました。
究極の措置は、極めて単純で、最も効果的な対処法だと言えるでしょう。
なぜなら、公園やレクリエーション施設のバスケットコートを使えないようにすればいいからです。
実際にニューヨーク市では、138ヶ所のバスケットボールコートでリムが撤去され、使用できないようになりました。
『USA TODAY Sports』のジェフ・ジルジット記者によれば、ニューヨーク市の公園局コミッショナーであるミッチェル・シルバー氏は、公共のコートからリムを撤去するという大胆な措置について、次のように語っています。
「ニューヨークは誇り高きバスケットボールの都市であるため、絶対に必要な場合以外にリムを外すことはありません。州が集会や大人数で遊ぶことを禁止したことに伴い、ニューヨーク市は市民に常識を守り、社会的距離を置くように命じました。それでも指示を無視する傾向が続いているため、戦略的に市内138ヶ所のリムを撤去することにしました。今後も必要に応じて、撤去は継続していきます」
こういった措置は、全国で行われています。
例えば、バージニア州アーリントンではネットがリムの上で結ばれ、テキサス州フォートワースではリムが撤去されました。
サンディエゴやニューオーリンズでも、コートは封鎖され、ネットは鎖で巻かれ、リムはボルトで固定されています。
『Bleacher Report』のハワード・ベック記者のリムが使用不可になった画像のツイートに対し、ニューオーリンズ・ペリカンズのJJ・レディックは「僕のところでは、文字通りバックボードからリムが撤去されたよ」と返信しました。
Where I’m at they literally REMOVED the rims from backboard.
— JJ Redick (@jj_redick) March 29, 2020
ルイジアナ州に位置するニューオーリンズでは新型コロナウイルスの症例が増加しており、3月16日の時点で94人に陽性反応が出ていたものが、3月30日の時点で陽性反応1,480人、うち86人が死亡となっています。
バスケットボールに対する誇りや情熱を忘れないのは素晴らしいことですが、今はそれよりも優先させなければならないものがあることを、常識として知っておかなければなりません。
[kanren postid="18342,18329"]