オーランドのディズニー・ワールドでシーズンを終えるにしても、そこには従来のNBAと異なる多くの要素が伴います。
例えばプレイオフに出場する16チームが揃ったとして、レギュラーシーズンの勝率が高いチームの方がホームで1試合多く戦える”ホームコートアドバンテージ”はどうなるのでしょうか?
ディズニー・ワールドでプレイするということは、全てのチームにとってホームコートアドバンテージが無いことを意味し、特にそれは勝率の高いチームが避けたい要素の一つでもあります。
そんな中で『ESPN』のデイブ・マクメナミン記者は、リーグがどのようにホームコートアドバンテージを再現するのか議論を行っていると伝えました。
議論されているアイデアの中には、ホームコートアドバンテージを持つチームが以下のような権利を得られるものがあります。
- 第2クォーター、第3クォーター、第4クォーターに最初のポゼッションを得られる。
- 7ファウルまで認められる選手を1人だけ指名できる。(本来は6ファウルで退場)
- コーチのチャレンジが1回増える。
- ディズニー・ワールドのホテルを優先的に選べる。
- 自分たちのホームコートのフロア(堅木のコート)を持ち込み、ホームを再現できる。
ただ、いずれにしてもホームコートアドバンテージを仕様を決定するのは非常に難しいことです。
なぜなら、上位シードを得ているチームは少ないにも関わらず、何らかのアイデアを認めるためには、組合の支持や、リーグの各チームのオーナーの3分の2以上の賛成が必要であるためです。
いくらホームコートアドバンテージが重要な議論の一つであると理解していても、ミルウォーキー・バックスやロサンゼルス・レイカーズが有利になる状況を自分たちで作り出そうとは思わないでしょう。
一方で、リーグ最高勝率を記録しているバックスのマイク・ブーデンホルザー・ヘッドコーチは『ESPN』に対し、ホームコートアドバンテージの必要性は気にしていないと語りました。
「我々は実際に試合ができることを望んでいただけで、ホームコートアドバンテージはどうでもいいことなんだ。オーランドでプレイができればいい。プレイオフで優勝をかけて戦う機会が必要なんだ」
ブーデンホルザーHCのコメントは、ある種の自信と捉えてもいいのかもしれません。
結局のところ、より優れたチームとはより優れたロスターを揃えており、必然的に成績が良くなるものです。
NBAで最高のチームとは、ホームコートアドバンテージが無くても成功できるチームであると期待されるべきなのでしょう。
ただし、ホームコートアドバンテージがプレイオフの醍醐味の一つであることも忘れてはなりません。
例えば、今シーズンのフィラデルフィア・76ersはホームで無類の強さを発揮してきた一方で、ロードではかなりの苦戦を強いられてきました。
そして時には、ホームコート次第でシリーズの結果が左右されることさえあるのです。
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