カワイ・レナードとポール・ジョージのスターデュオに加え、ルー・ウィリアムズやモントレズ・ハレルといったリーグ屈指のロールプレイヤーを揃えているロサンゼルス・クリッパーズは、プレイオフの深部まで競う戦力を十分に有していると言えるでしょう。
しかし、クリッパーズの優勝の鍵を握る重要な存在はもう一人居ます。
ランドリー・シャメットは、クリッパーズの”Xファクター”にならなければなりません。
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人種差別によって破談となりかけた、2013年のクリッパーズとJJ・レディックの契約
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シャメットは『Sports Illustrated』の見出しに飾られたクリッパーズの選手にかろうじて入るような――あまり目立つような選手ではありませんが、彼は他の選手にない部分で多大な貢献をすることができます。
The @LAClippers unveil their new City Edition uniforms on the cover of SI 👀 https://t.co/7pyGtSQNai pic.twitter.com/hf7Rh14TYd
— Sports Illustrated (@SInow) October 15, 2019
それは”オフボールの脅威”というものです。
レナードにしても、ジョージ、ウィリアムズ、ハレルにしても、彼らは単独でのプレイや、ピック&ロールを最も得意とする選手ばかりです。
一方、シャメットは最初の2シーズンで3ポイントシュート成功率40.4%を記録しているほか、今シーズンのeFG%(3ポイントシュートの価値を大きくしたフィールドゴール成功率)はリーグ21位の66.1%を記録しており、オフボールでも脅威を与えられるシューターとして成功を収めています。
さらにシャメットの素晴らしい部分は、勝負強さを持ち合わせているというところでしょう。
実際、昨年のプレイオフではゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で逆転弾を沈めています。
試合終盤になれば相手はレナードやジョージにより注意を向けることが考えられるため、シャメットはキックアウトでボールを受け取る重要な選手の一人となる可能性があります。
誰もがそのキックアウトへの注意を疎かにしているため、うまくいけばシャメットは次のスティーブ・カーとなることが十分に期待できるでしょう。