トピックス

ポール・ジョージとチームメイトの間に亀裂か

ロサンゼルス・クリッパーズの内部では、ポール・ジョージとチームメイトの間で厄介な問題が発生している可能性があります。

『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ記者は当初、クリッパーズにとって今季最後の試合となったデンバー・ナゲッツとのカンファレンス準決勝 第7戦で、試合中にジョージとモントレズ・ハレルがベンチで口論になったことを伝えました。

第2クォーター序盤、苦戦を強いられていたジョージは1分も経たないうちに不注意なターンオーバーを2本も記録した。2本目のターンオーバーはペイント内に居たハレルへのハーフコートパスで、このパスは(ジャマール)マレーとマイケル・ポーターJr.に囲まれていたため、マレーに奪われてしまった。

関係者によれば、ハレルはリスキーなパスだったとしてジョージに迫ったが、彼は責任を負うことなく、ハレルが適切なプレイをしていればパスは取れたと主張した。

ハレルは「お前の言うことは正しいさ。誰もお前に何も言えないからな」というように返し、両選手の間で罵声が飛び交っていたと関係者は言う。ジョージは次第に口調を和らげていったが、感情的だったハレルはそのままだった。チームメイトがサイドラインで手を叩き始めたのは、起きている事態をごまかすためと、状況を落ち着かせようとするためだった。結局、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)が着席してゲームプランを練ることで、事件は沈静化した。

Yahoo Sports.

しかし、事態はジョージとハレルだけの問題では収まらなかったようです。

『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者が、クリッパーズが第7戦に敗れた後にロッカールームで起きたことについて伝えています。

ジョージはデンバーとのシリーズで期待外れに終わったことで、彼の生産性だけでなく、チームメイトとの関係も危うくさせる瞬間を過ごすことになった。数人のチームメイトがプレイオフの間に、ジョージの説明責任の無さを理由に彼と口論に至った。

第7戦の終了後、ジョージはロッカールームでチームメイトに対し、全ての選手が今年のオフシーズンにチームに残留し、来季に向けて準備を整えるため、今後も全力を尽くすように説教していた。ジョージは今シリーズで自分の言葉を行動で示すことができず、チームには(今年のオフシーズンに)フリーエージェントとなる選手も居たため、何人かの選手は目を丸くして困惑していた。

The Athletic

スター選手であるカワイ・レナードやジョージが優遇され、それについてクリッパーズの他の選手たちが不満を抱いているということは以前から知られていました。

例えば、レナードの健康状態を維持するために行われた”ロードマネジメント”は、そういった優遇措置の一つとも言えるでしょう。

それが悪い計画であるとは言いませんが、チームメイトにネガティブな印象を与えている可能性は考えられます。

そして、ナゲッツとの第7戦に敗れたこと、ジョージとハレルが試合中に口論に至ったこと、試合後のジョージの態度から、ジョージとチームメイトとの間に亀裂が生まれかねないことも、容易に想像することができます。

ハレルがスター選手の優遇措置をどのように感じていたかは分かりませんが、彼はこのオフシーズンにフリーエージェントとなる選手の一人です。

クリッパーズはハレルのバード権を保持しているため、彼と再契約を結ぶことはできますが、もし彼を手放すことになればチームのキャップの柔軟性は無いため、彼に代わる選手を獲得することは不可能に近いでしょう。

したがって、今回の事態が起きた後にハレルが差し迫るフリーエージェントをどのように考えているかは、今後の興味深い話題の一つとなっています。

レナードがもっと声を上げていたり、ジョージが間違った方法で批判をしなければ、状況は良かったのかもしれません。

しかし、本来は優れたバスケットボールの才能によって、レナードは行動で示し、ジョージの言葉には正当性があり、彼らはチームを勝利に導く存在でした。

結果が伴わなかったのは残念ですが、それ以外の要因で優勝候補の一角にも数えられたチームのケミストリーに亀裂が入ってしまうのは、あまりにも不釣り合いなことです。

『ステフィン・カリー 努力、努力、努力 自分を証明できるのは、自分だけ』

  • 原著:Marcus Thompson,2
  • 著:マーカス トンプソン,2
  • 翻訳:東山 真

歴代最高のシューターとして謳われる、ステフィン・カリーの人生にフォーカスした待望の評伝の日本語版!

ウォリアーズファンはもちろん、全てのNBAファンにオススメの一冊です!

Amazon

楽天ブックス

Yahoo!ショッピング

-トピックス
-, ,

© 2024 NBA TOPICS