デンバー・ナゲッツのジャマール・マレーにとって、今季最後の試合は決して満足できるようなものではなかったようです。
9月26日(日本時間27日)に行われたロサンゼルス・レイカーズとのカンファレンス決勝 第5戦に117-107で敗れてシリーズ敗退となった後、マレーは自身のエナジーが不十分であったと語りました。
「チームメイトのために必要なエナジーが不十分だった。僕はハードに動くことも、ハードにカットすることも、得点を挙げることもなかった。色々な面でもっともっと良くなれる。何が何でも、チームを勝たせるようにしなければならない」
ESPN
マレーは第5戦で19得点、8アシスト、4リバウンドを記録しました。
それは致命的と呼ぶほどではないにしても、今年のプレイオフで彼が見せてきたパフォーマンスを振り返ると、物足りないものだったかもしれません。
マレーは今年のプレイオフの19試合で平均26.5得点、6.6アシスト、フィールドゴール成功率50.5%、3ポイントシュート成功率45.3%を記録しました。
『StatMuse』によれば、マレーはプレイオフで最低10試合に出場し、平均25得点、5アシスト、フィールドゴール成功率50%、3ポイントシュート成功率45%以上を記録した史上初の選手です。
ナゲッツがユタ・ジャズとの1回戦、ロサンゼルス・クリッパーズとのカンファレンス準決勝で立て続けに1勝3敗から逆転する歴史的な偉業を達成したのも、マレーのパフォーマンスなくして成し遂げられたものではなかったでしょう。
最後こそマレーのパフォーマンスが期待通りとはいかなかったものの、ここまでの貢献を見れば彼を責められるはずがありません。
チームメイトのニコラ・ヨキッチは、マレーを「素晴らしい」と称賛しました。
「彼は僕たちのリーダーだった。プレイオフを通じてエナジーに満ちていたよ。それに、彼は怪我をしていた。それでも、彼はファイターであり、競争者だ。素晴らしいシューターだし、素晴らしいプレイをしてくれた」
ESPN
「僕が5年前にここに来た時、そのシーズンは33勝だった。今はウェスタン・カンファレンス決勝に進出している。選手としても、チームとしても、僕たちの大きな進歩を考えるのは面白いことだと思う。ここまで素晴らしい進歩だったよ」
ESPN
ヨキッチの言うように、マレーは左ひざの打撲に苦しんでいるようにも見えました。
しかし、彼はそれを言い訳にすることなく、自身のエナジーに責任を感じていました。
マレーのリーダーとしての自覚は、きっとナゲッツを将来的により良い結果に導いてくれるでしょう。
昨年はカンファレンス準決勝で敗退していたため、カンファレンス決勝へ進出した今季も素晴らしい進歩の一部です。
そしてマレーは23歳、ヨキッチも25歳であることを考えると、ナゲッツの進歩の限界はまだ先にありそうです。
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もはや”偶然”では片付かないナゲッツの強さ
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