ダリル・モーリーは2007年から最近の突然の退任までの間、ヒューストン・ロケッツのゼネラルマネージャーとしてチームの補強を先導していました。
彼とロケッツにとって最大の転機は、やはり2012年にオクラホマシティ・サンダーとのトレードでジェームズ・ハーデンを獲得したことでしょう。
それまで3シーズン連続でプレイオフ進出を逃しながら、酷い成績でもないために上位指名権が無かったにも関わらず、そのトレードによってロケッツは8シーズン連続でプレイオフ進出を果たす常勝軍団へと変貌しました。
2018年には年間最優秀エグゼクティブ賞を受賞したモーリーは、自身やロケッツの成功に欠かせなかった存在であるハーデンに感謝をしています。
『Houston Chronicle』に掲載された全面広告の中で、モーリーは「ジェームズ・ハーデンが私の人生を変えた」と綴りました。
彼は私の人生を変えただけでなく、バスケットボール自体に革命をもたらした。そして、今もそうし続けている。ジェームスの影響でプレイは変化し、世界中で次世代のタレントは彼のプレイを勉強し、模倣している。
Houston Chronicle
また、モーリーは既にロケッツの一員ではありませんが、彼はハーデンがロケッツで優勝することを応援していると最後に述べています。
私はヒューストンで優勝するジェームスを応援している。優勝によって、物語は締めくくられるべきだ。
Houston Chronicle
ハーデンはロケッツに移籍後、目覚ましい成長を遂げました。
ミッドレンジからのショットに頼らずとも、3ポイントシュート、レイアップ、フリースローを駆使して容易に得点を量産し、彼は数年前からNBA史上最も生産性の高いスコアラーの一人として評価されています。
プレイオフで本来のパフォーマンスが発揮できないこともあり、8年間でロケッツが優勝することは一度もありませんでしたが、おそらくハーデンもまた、モーリーに感謝しているはずです。
彼が2018年に悲願のシーズンMVPを受賞できたのは、モーリーのおかげでもありました。
そういった意味では、モーリーとハーデンはリーグ全体に影響を与えた、歴史に残る”デュオ”の一つであったとも言えるでしょう。
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