ワシントン・ウィザーズが2年連続でプレイオフ進出を逃している一方で、チームのスターであるブラッドリー・ビールは、トレード市場のビッグネームとして大きな注目を浴び続けています。
ただ、ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)によれば、少なくとも今のところはビールがトレードを要求している兆候は見られないようです。
「間違いなくブラッドは我々を信頼している。去年の夏、彼は我々と契約延長を結んだ。我々も彼を信頼しているよ。お互いに、一番の望みは”勝ちに行こう”ということだった」
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「彼とはオフシーズン中もずっと連絡を取り合ってきた。彼は来季を心待ちにしている。彼はトレードについて何も示唆していないし、彼以外の誰からもトレードの話を聞かないと思っている。彼と私は常に一途であり、彼はいつも通りワシントンDCに献身している」
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近年、NBAでは主力選手がチームにトレードを要求する動きが目立っていることを考えると、今回のシェパードGMのコメントによってウィザーズのファンは一安心できるでしょう。
2年前にはカワイ・レナードがサンアントニオ・スパーズに、1年前にはアンソニー・デイビスがニューオーリンズ・ペリカンズに、そして今年にはビクター・オラディポがインディアナ・ペイサーズに、それぞれトレードを要求しているかもしれないという噂が報じられました。
もちろん、今後もビールがウィザーズに献身的な姿勢を貫いてくれるかどうかは分かりません。
昨季は主力のジョン・ウォールが怪我でシーズン全休を余儀なくされた中、ビールは57試合の出場で平均30.5得点、4.2リバウンド、6.1アシストとキャリア最高の成績を残しました。
それでもプレイオフ進出が叶わなかったことを考えると、ウォールが完全復帰を果たす来季に、ウィザーズはビールのためにも勝てる環境を構築しなければならないでしょう。
シェパードGMは、昨季のビールの負担が非常に大きかったことを認めています。
「昨季はジョンが不在の中でロスターを回していたため、ブラッドリーが多くのものを背負っていた。それは非常に難しいことだったよ。加えて、シーズンの中断もあった。全体を通じて、ブラッドリーはプロフェッショナルかつ偉大なリーダーだった。昨季のNBAにおける最大の茶番劇は、彼がオールNBAチームにも、オールスターにも選出されなかったことだ。間違いなく、彼は選出に値するからね」
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今年のフリーエージェントにスター級の選手がほとんどいないことから、大きな補強を目指すチームはトレード市場に目を光らせるため、ビールのトレードの噂は今後も続いていく可能性があります。
しかし、ウィザーズとビールが互いを信頼している限り、全ての爆弾は不発のまま終わることになるかもしれません。
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自身のトレードの噂にも揺るがないブラッドリー・ビール「ここ数年そうだった」「気が散るとは思わない」