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ドリュー・ホリデー、スティーブン・アダムスを含む4チーム間トレードの詳細について

当初、ミルウォーキー・バックスとニューオーリンズ・ペリカンズの間でドリュー・ホリデーを含んで行われることが報じられていたトレードですが、現在はオクラホマシティ・サンダーとデンバー・ナゲッツを加え、スティーブン・アダムスを含んだ4チーム間の大規模なトレードに発展しています。

ということで、ここでは4チーム間トレードの詳細を明らかにすることにしましょう。

まず、現時点で成立しているトレードの内容は以下のようになります。

▼各チームが獲得した選手や資産一覧(カッコ内は放出したチーム)

バックスペリカンズサンダーナゲッツ
ドリュー・ホリデー(ペリカンズ)
サム・メリルとの交渉権(全体60位、ペリカンズ)
スティーブン・アダムス(サンダー)
エリック・ブレッドソー(バックス)
2024年ドラフト1巡目交換権(バックス)
2025年ドラフト1巡目指名権(保護なし、バックス)
2026年ドラフト1巡目交換権(バックス)
2027年ドラフト1巡目指名権(保護なし、バックス)
ジョージ・ヒル(バックス)
ダリアス・ミラー(ペリカンズ)
ケンリッチ・ウィリアムズ(サイン&トレード、ペリカンズ)
ジョシュ・グレイ(サイン&トレード、ペリカンズ)
ザイラン・チータム(サイン&トレード)
2023年1巡目指名権(トップ14保護、ナゲッツ)
ウィザーズの2023年ドラフト2巡目指名権(ペリカンズ)
ホーネッツの2024年ドラフト2巡目指名権(ペリカンズ)
RJ・ハンプトンとの交渉権(全体24位、バックス)

バックス

獲得

  • ドリュー・ホリデー(ペリカンズ)
  • サム・メリルとの交渉権(2020年ドラフト全体60位、ペリカンズ)

放出

  • エリック・ブレッドソー(ペリカンズ)
  • ジョージ・ヒル(サンダー)
  • RJ・ハンプトンとの交渉権(2020年ドラフト全体24位、ナゲッツ)
  • 2024年ドラフト1巡目交換権(ペリカンズ)
  • 2025年ドラフト1巡目指名権(保護なし、ペリカンズ)
  • 2026年ドラフト1巡目交換権(ペリカンズ)
  • 2027年ドラフト1巡目指名権(保護なし、ペリカンズ)

ポイント

2020年のドラフト全体60位指名であるサム・メリルとの交渉権をペリカンズから獲得し、当初ペリカンズに放出する予定であったジョージ・ヒルをサンダーに、全体24位指名のRJ・ハンプトンをナゲッツに放出することになっています。

2年連続シーズンMVPを受賞したヤニス・アデトクンボが来季に無制限フリーエージェントを迎える可能性がある以上、彼らは来季に結果を残すことが求められています。ホリデーはそのための大きな動きの一つであり、バックスは勝利のために膨大な数のドラフト指名権を放出しました。まさにハイリスクハイリターンな賭けがどちらに転ぶかは、1年も経てば明らかになるでしょう。

ペリカンズ

獲得

  • スティーブン・アダムス(サンダー)
  • エリック・ブレッドソー(バックス)
  • 2024年ドラフト1巡目交換権(バックス)
  • 2025年ドラフト1巡目指名権(保護なし、バックス)
  • 2026年ドラフト1巡目交換権(バックス)
  • 2027年ドラフト1巡目指名権(保護なし、バックス)

放出

  • ドリュー・ホリデー(バックス)
  • サム・メリルとの交渉権(2020年ドラフト全体60位、バックス)
  • ダリアス・ミラー(サンダー)
  • ケンリッチ・ウィリアムズ(サイン&トレード、サンダー)
  • ジョシュ・グレイ(サイン&トレード、サンダー)
  • ザイラン・チータム(サイン&トレード、サンダー)
  • ウィザーズの2023年ドラフト2巡目指名権(サンダー)
  • ホーネッツの2024年ドラフト2巡目指名権(サンダー)

ポイント

ペリカンズは来季の契約が2,750万ドルのスティーブン・アダムスと、来季の契約が1,690万ドルのエリック・ブレッドソーの獲得に対応するため、ホリデー以外にも追加で契約が保証された選手をトレードに含める必要がありました。それがこのオフシーズンにフリーエージェントを迎えたケンリッチ・ウィリアムズ、ジョシュ・グレイ、ザイラン・チータムの3人の選手とのサイン&トレードと、来季に700万ドルの契約が保証されるようになるダリアス・ミラーです。

ESPN』のボビー・マークス記者が指摘しているように、サイン&トレードでは1年目の契約が完全保証となり、少なくとも3年以上の契約を結ぶことになります(2年目以降は非保証でも可)。そのため、このオフシーズンに完全に保証されたミニマム契約を結べるかどうかわからなかったウィリアムズ、グレイ、チータムにとっては、今回のサイン&トレードをポジティブに捉えることができるでしょう。

4人の選手がトレードに含まれることによって、ペリカンズに加入したアダムスは約200万ドルのトレードキッカー(選手がトレードされた際に、給与を増やすことができる権利)を破棄する必要が無くなります。これにより、アダムスの来季のサラリーは約2,960万ドルになることをマークス記者は報じています。

サンダー

獲得

  • ジョージ・ヒル(バックス)
  • ダリアス・ミラー(ペリカンズ)
  • ケンリッチ・ウィリアムズ(サイン&トレード、ペリカンズ)
  • ジョシュ・グレイ(サイン&トレード、ペリカンズ)
  • ザイラン・チータム(サイン&トレード)
  • 2023年1巡目指名権(トップ14保護、ナゲッツ)
  • ウィザーズの2023年ドラフト2巡目指名権(ペリカンズ)
  • ホーネッツの2024年ドラフト2巡目指名権(ペリカンズ)

放出

  • スティーブン・アダムス(ペリカンズ)

ポイント

サンダーがクリス・ポールやデニス・シュルーダーのトレード、ダニーロ・ガリナリの移籍などによって本格的な再建を始めていることを考えると、主力センターのスティーブン・アダムスがトレードをされるのも驚くことではありません。サンダーが獲得した選手を今後どのように活用するかは分かりませんが、少なくとも1つの1巡目指名権と、2つの2巡目指名権を獲得できたことは、彼らにとって大きな利益となったはずです。

ナゲッツ

獲得

  • RJ・ハンプトンとの交渉権(全体24位、バックス)

放出

  • 2023年ドラフト1巡目指名権(サンダー)

ポイント

RJ・ハンプトンは今年のドラフトクラスでかなり若い選手の一人でありながら、ドラフト全体3位指名を受けたラメロ・ボールのようにNBL(オーストラリアのバスケットボールリーグ)でプロ経験を積んだ選手でもあります。当初、彼はロッタリーよりも少し低い位置で指名されることが予想されていましたが、結果的に全体24位と順位を落としました。彼の爆発力、プロ経験、若さといった強みは、若い選手を中核に大きな競争力を持つナゲッツに適合することが期待できるでしょう。

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