ユタ・ジャズとセンターのルディ・ゴベアが5年2億500万ドル(約212億円)の契約延長に合意したことを、『ESPN』のティム・マクマホン記者が報じています。また『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者によれば、新たな契約の最終年はプレイヤーオプションとなっています。
ゴベアはマクマホン記者に対し、契約延長について「チームが僕を信じているということ」とコメントを残しました。
「組織やコーチ、皆と一緒に何年もかけて築き上げてきたものを、チームは信じてくれている。僕にとって、それは信じられないほど幸せなこと。僕ら全員が同じビジョンを持ち、ユタ州や球団の目標を共有していると知ることで、モチベーションがとても高まるよ」
直近3シーズンで2度(2018年、2019年)の最優秀守備選手賞を受賞していたゴベアは、最大2億2,800万ドル(約235億円)相当のスーパーマックス契約による契約延長を結ぶ資格を持っていました。しかし、ゴベアは自身とドノバン・ミッチェルを中心としたチームにサラリーの柔軟性を少しでも与えるため、スーパーマックス契約をやや下回る金額で契約を結ぶ決断を下しました。ミッチェルは先月に5年最大1億9,500万ドル(約201億円)の契約延長を結んでいます。
今年3月、ゴベアとミッチェルの両方が新型コロナウイルスに感染し、一時は両者の間で関係の悪化も噂されていました。しかし、彼らは関係を取り戻し、今ではジャズの将来を共に担うことが約束されています。
マクマホン記者によれば、ゴベアの新たな契約はNBA史上3番目に高額な契約となっています。NBA史上最高額の契約は、数日前のミルウォーキー・バックスとヤニス・アデトクンボの5年2億2,800万ドル(約235億円)の契約延長です。2番目に高額な契約は、2017年のオクラホマシティ・サンダーとラッセル・ウェストブルックの5年2億680万ドル(約213億円)の契約延長です。
-
バックスとヤニス・アデトクンボがNBA史上最高額の5年2,820万ドルの契約延長に合意
新たな契約がゴベアに見合った金額であるかどうかについては、懐疑的な声も少なくはないでしょう。とはいえ、彼がリーグ最高のセンターの一人であることは周知の事実です。彼は最優秀守備選手賞のほかにも、直近4シーズン中3シーズンでオールNBAチームに選出されています。ゴベアの実績に足りないものがあるとすれば、それはプレイオフでの成功です。ゴベアは「勝ちたいと思っている」と語りました。
「自分やドノバンの周りにも優秀な選手を揃えるために、チームのことを考えて(スーパーマックス契約を)下回る契約を結んだ。僕はこのチームを信じている」
昨季、ゴベアは68試合(平均34.3分)の出場で平均15.1得点、13.5リバウンド、2.0ブロック、フィールドゴール成功率 69.3%を記録しました。
今回の契約延長により、ゴベアは2021年のオフシーズンのフリーエージェントとは無縁になります。2021年のオフシーズンは多くのスター選手がフリーエージェントを迎える可能性があることで注目されていましたが、このオフシーズンにゴベア以外にもアデトクンボ、レブロン・ジェームズ、ポール・ジョージといったスターが契約延長を結んだため、当初と比較すると少し見劣りするようになりました。
-
-
契約延長の喜びをプールに飛び込んで表現するドノバン・ミッチェル「長年の努力と献身が報われた」