今年のNBAドラフトの全体3位指名権を持つニューヨーク・ニックスが、デューク大のRJ・バレットを指名するだろうとは言われていますが、必ずしもそれがニックスのメンバーになるとは限りません。
『ESPN』のジョナサン・ジボニー氏によれば、ニックスはこの全体3位指名権をトレードで手放すことを考えているようです。
そして最も可能性が高いものとして、アトランタ・ホークスの全体8位と10位の指名権とのトレードだと言われています。
なぜ、このトレードが成立する可能性があると考えられるか、理由はいくつか挙げられるでしょう。
ホークスは、昨年のトレードを活かすチャンス
昨年のドラフトで起きた出来事は、一つのNBAの歴史を動かしたかもしれないものでした。
全体3位でルカ・ドンチッチを指名したホークスは、全体5位でトレイ・ヤングを指名したダラス・マーベリックスとトレードを行なったからです。
マーベリックは多くのものをホークスに譲渡した代わりに、ドンチッチは世代を代表する選手として評価されました。
一見すればホークスの失敗のようにも思えますが、このトレードでホークスは今年の全体10位指名権を獲得しているため、ニックスとのトレードに有効活用できるかもしれません。
指名する選手が決定的
ニューオーリンズ・ペリカンズは、全体1位でザイオン・ウィリアムソンを指名することが確実視され、メンフィス・グリズリーズは全体2位でジャ・モラントを指名することを明らかにしています。
既に上位のチームが誰を指名するのか明確であるということは、ホークスにとっても非常に魅力的なことだと言えるでしょう。
彼らは、トレイ・ヤングを中心にチームを構築することを試みています。
ニックスの今夏のため
ニックスは、今夏の大物フリーエージェントであるケビン・デュラントやカイリー・アービングの興味を引くために、将来的に有望な2人の選手を獲得しておきたいという考えがあるのかもしれません。
問題は、ニックスがどのタイミングでトレードを仕掛けるか、ということになります。
今季リーグ最低勝率を記録したニックスにとって、今年の夏は変化を生み出せる大きなチャンスだと言えるでしょう。
ニックスが全体3位指名権をどのように扱うのかも、目が離せません。