NBAは、選手のトレードの要求について対処する必要があるのか、今後も検討を続けることになるでしょう。
当然、それについての議論が行われることも間違いありません。
ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCも、『NBC Sports』のモンテ・プール氏に対し、アンソニー・デイビスのトレードの要求を例に挙げて言及しました。
「完全に健康で、契約が2年残っている状況で”去りたい”と言っている。それは選手が気を付けなければならず、リーグが対処すべき本当の問題だと思うね」
カーHCは、続けてこう語ります。
「私にとって契約する時というのは、チームや都市、ファンを、労力やプレイで背負っていくということだ。そして(契約が切れた時に)フリーエージェントとしてチームを去ることができる権利がある。しかし、契約にサインしたのならば、その契約に縛られるべきだ」
カーHCは過去に15年間NBAでプレイした経験があるため、選手が最善の利益を得ようとする権利があることは理解しています。
しかしカーHCは、選手が自分自身でビジネスをコントロールすることも可能だと指摘しました。
例えば、レブロン・ジェームズやケビン・デュラントのように――
「レブロンは、自身の契約を果たした。ゴールデンステイトにやって来た時と、去った時の両方でケビンがしたこともそうだ。契約にサインし、やり遂げ、そして進む。そうするべきなんだ」
「しかし、契約が果たされる前に、チームやリーグが人質になるような行動が取られているのは、少し不安だね。私がそれを支持することはない。誰にとっても悪影響だ」
契約は選手がそのチームのために戦う、いわば誓いのようなものであり、途中で投げ出すことを自由に認めるものではありません。
そういった意味では、トレードの要求は責任感の欠如とも見て取れるでしょう。