今週、ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントが沈黙を破って発した言葉は、ニューヨーク・ニックスにとって非常に痛々しい言葉だったようにも思えます。
彼は『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ氏に対し、次のように語りました。
「もしウォリアーズを辞めるなら、常にネッツへの移籍を考えていたよ」
当初、ニックスは今夏に2人のトッププレイヤーを獲得できるサラリーキャップを確保するために、彼らは大胆な行動に出ました。
それが、今年1月に行われたクリスタプス・ポルジンギスを含むトレードです。
そして、おそらくデュラントやカイリー・アービングと契約するのが理想だったかもしれませんが、ご存知の通りそれは実現しませんでした。
ニックスは、ポルジンギスを放出してしまったことを後悔しているのでしょうか?
答えは「No」で、それはデュラントの言葉があった後でも変わることはありません。
そもそもデュラントとアービングの意思に関係なく、ポルジンギスをトレードする以外に選択肢が無かった――すなわち、ポルジンギスはニックスでプレイしたくなかったのです。
ポルジンギスはそれをニックスに伝えましたし、チームはそれを受け入れていました。
[kanren postid="12962"]もし疑問を持つとすれば、なぜポルジンギスはニックスでプレイしたくなかったのか、ニックスはデュラントとアービングがニックスに移籍するつもりがないことを知っていたのか、という部分になるでしょう。
ポルジンギスは未だにその理由について語っていませんし、ニックスが本当にトッププレイヤーとの契約を狙っていたかなど、興味深い質問はいくつもあります。
ただ結論としては、ニックスはポルジンギスのトレードに満足していることは間違いありません。
そして彼らは、新たに獲得したポイントガードのデニス・スミスJr.を高く評価しています。
ニックスの球団社長であるスティーブ・ミルズ氏は、今のニックスを”再建計画の3シーズン目”とみなしました。
実際のところ、ニックスは数人の1年間の契約などを含めてキャップに柔軟性があるため、トレードやフリーエージェントを介してスーパースターを獲得する可能性は残されています。
2020年のフリーエージェントはスター選手の数が欠けていますが、もしロサンゼルス・レイカーズとアンソニー・デイビスが再契約しなければ、彼はかなりの大物です。
ニックスは、デイビスの獲得に向けて動き出すかもしれません。
ただ懸念があるとすれば、それは昨季のデュラントと同じような結末を迎えてしまわないか、ということになりますが…。