34歳のフォワードであるタージ・ギブソンは、ニューヨーク州ブルックリン出身の選手であり、来季からはニューヨーク・ニックスのためにプレイします。
彼は『Daily News』に対し、こう語りました。
「(ブルックリン)ネッツがやっていることは素晴らしいが、誤解しないでくれ。僕はニックスのファンとして育ってきたんだ。ジョン・スタークスを見て育ってきた。時代は変わってしまったね」
ニックスは再建段階にありますが、ギブソンはチームの計画の一部として、2年2,000万ドル(2年目はプレイヤーオプション)で契約を結びました。
昨季はティンバーウルブズで、1試合あたり平均10.8得点、6.5リバウンドと堅実な貢献をしたギブソンですが、ニックスではメンターや、若手育成の役割を担うことになるでしょう。
チームがプレイオフに出場できるか尋ねられると、ギブソンは「口を滑らせたくは無いんだ」と言いました。
しかし彼は、多くの人々から弱者として評価されている状況を、むしろ利点として捉えています。
「フリーエージェントが始まって以降、嘲笑されてきた人たちが集まっているけど、それは良いことさ。多くのことにハードに取り組む理由を与えてくれる」
ニックスのファンとして育ってきたという言葉からも分かるように、ギブソンはニックスでプレイすることを長い間夢見てきました。
キャリア11年目を迎える今、ようやくそれが叶います。
「何年間も、僕はニックスについて尋ねていたんだ。昔のチームメイトであるジョアキム(ノア)や、デリック(ローズ)は、物事が上手くいかなかったとしても、ニックスのことを高く評価していた。僕は(ニックスへ移籍する)チャンスだと思ったよ。多くの選手は、このチャンスを避けている」
ニックスは6年連続でプレイオフを逃しており、一方で同じニューヨークでも、ネッツは成長を遂げているため、その差は大きく開いてしまっていることでしょう。
しかし、ギブソンはニックスが蘇ることを願っています。
夢を叶えたベテランが、低迷に苦しむチームに何をもたらせるか楽しみにしましょう。