ニューヨーク・ニックスは昨季にクリスタプス・ポルジンギスを放出し、極めて多くのキャップスペースを確保したにも関わらず、この夏に目当てのフリーエージェントを獲得することが出来ませんでした。
その理由は、何でしょうか?
元ニックスのビッグマンであるエネス・カンター(現ボストン・セルティックス)は、『Bleacher Report』の「The Full 48」のポッドキャストに出演した際、その原因がオーナーのジェームズ・ドーラン氏にあると語っています。
「多くの人はそれを知らないけど、選手は話しているよ。誰が悪いとかじゃない。僕はニックスと素晴らしい時間を過ごしたんだ。でも、僕が話した他のチームメイトは常に、”素晴らしい街で、MSG(マディソン・スクエア・ガーデン)は最高だけど、オーナーがね…”って言うんだ。彼らはとにかく、”だけどオーナーがね…”って言い続けるだろうね。僕が思うに、そこに来るのが怖くて、関わりたくない選手もいるんじゃないかな」
カンターは約1年半ほどニックスでプレイした後、2月にチームから解雇され、その後はポートランド・トレイルブレイザーズでシーズンを終えました。
カンターは、自身がニックスから離れられたことは嬉しく思っているものの、その理由については納得いっていないようです。
ニックスはカンターの地位が降格した理由を、若手選手の働きの結果だと説明したにも関わらず、トレードで獲得したのは、当時26歳のカンターよりも4歳年上のディアンドレ・ジョーダンでした。
カンターは、こう語ります。
「全てのファンが、試合を観るために多くのお金を払っているんだから、僕の仕事はコートに出て、ハードにプレイすることだ。特にガーデンなんだからね。たとえ負けても、全てが詰め込まれているんだ。僕に問題があったとすれば、勝ちたかったということかな。意味が分からなかったのは、僕が歳を取っていたからプレイできないと言われたことだ。僕は26歳だったから、”意味が分からない”と思っていたよ」
「それから、彼らは4~5歳年上の選手を連れてきて、彼を先発にするんだから、僕は”意味が分からない”という感じになるさ」