考察

来シーズン中に解任される可能性がある3人のヘッドコーチ

契約を結んでいるのは、選手に限ったことではありません。

選手の次に注目を浴びるであろうヘッドコーチもまた、チームと契約を結び、結果を残さなければならず、時にはシーズン中に解任されることさえあります。

2016-17シーズンは、珍しいことにシーズン中に誰も解任されることはありませんでしたが、以降の2年間では、シーズン中に3人のヘッドコーチが解任されました。

ここでは、2019-20シーズン中に解任されるかもしれない、苦境に立たされている3人のヘッドコーチを見ていくことにしましょう。



マイク・ダントーニ(ヒューストン・ロケッツ)

ロケッツのオーナーであるティルマン・ファティータ氏は、マイク・ダントーニHCを称賛し、2020年に彼が復帰する――つまり再契約して戻ってくるだろうと言いました。

しかし、もちろんそれは結果を残した場合の話であって、おそらくファティータ氏は成功を前提に考えているでしょう。

特に、ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックは異質なペアリングで、両者を最大限に機能させることは難しいように思えますが、それでも過去2年間のクリス・ポールよりも、上手くいくと考えられています。

加えて問題を複雑にしているのが、ダントーニHCの契約が最終年を迎えるということです。

契約延長の交渉では、両者が納得できる提案を引き出すことができず、合意に至ることはありませんでした。

もし、2019-20シーズンの途中で思うように行かないことが明らかになった場合、ロケッツは簡単にダントーニHCを解任することができ、少なくともファティータ氏は、既にその可能性を考慮しているようです。

フランク・ボーゲル(ロサンゼルス・レイカーズ)

味方に敵がいるわけではありませんが、フランク・ボーゲルHCは地位を失うのに十分な理由が、周囲に散りばめられています。

一つはレブロン・ジェームズの存在で、彼はコーチングが難しいことで有名です。

次にアシスタントコーチのジェイソン・キッドで、レイカーズは彼に明確な親和性を持っており、キッドACがヘッドコーチになる考えにも反対していません。

そして、ボーゲルHCは良いコーチのように見えますが、オーランド・マジック時代(2016~2018年)では通算54勝110敗と、レイカーズを優勝へ導くには程遠い結果を残しています。

アンソニー・デイビスを含む数々の選手を獲得した今のレイカーズは、成功が求められる段階へと到達しました。

癖の強いロスターを1年間でまとめ上げ、頂点へ辿り着く見込みが無ければ、シーズン途中でヘッドコーチの椅子を奪われる可能性もあるでしょう。

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ルーク・ウォルトン(サクラメント・キングス)

ルーク・ウォルトンHCは、少し異なる事情でこのリストに含まれます。

今年4月、ウォルトンHCは性的暴行とハラスメントで訴えられたものの、彼は相手の主張を否定し、NBAとキングスは調査をしたのち、悪行が無かったと結論付けました。

しかし、相手の女性は調査に協力しなかったため、彼女が訴訟を通じてより多くの情報を明らかにする可能性があります。

その場合、ウォルトンHCが職を失う事態になるのは避けられないでしょう。

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