木曜日の午後、ロサンゼルス・レイカーズのスクリメージでは、残り6.5秒でレブロン・ジェームズが同点の3ポイントシュートを決めました。
しかし一方で、ラジョン・ロンドもまた、ジェームズからファウルを引いてみせました。
スクリメージの結果がどうであれ、レイカーズはクラッチタイムで誰がボールを持つのか、少なくとも早期の経験ができたことでしょう。
『USA TODAY』のマーク・メディナ氏によれば、ロンドは次のように語りました。
「実際の試合で起こる前に、こうした状況に置かれたいね。そうすれば、試合でそうなった時、それは単に2回目の状況になる。以前にリハーサルしたから、複雑になりすぎることはないんだ」
この日のスクリメージでは、レイカーズは2つの可能性を得ることができました。
ジェームズにボールを預けるも良し、他のポイントガードの選手にボールを預けるも良し、ということです。
もちろん、回数を重ね、実践することで、新たな結果は見えてくるかもしれません。
しかし、ジェームズは自身の役割がどうであろうと、それは重要ではないと語りました。
「僕たちが勝つためなら何でもする。だからそれは重要ではないんだ。僕はボールプレイヤーだ。ポイントガードでもなければ、シューティングガードでもないし、スモールフォワード、パワーフォワード、センターでもない。ただのボールプレイヤーだよ。僕をフロアに置くことで、他の選手とプレイをすることができるんだ」
レイカーズの指揮官であるフランク・ボーゲルHCは、ジェームズにプレイメイキングを任せられると語ります。
「試合やシーズン中、いつでもゴーサインを任せている。彼がキャリア全体を通してやったように、主要なプレイメイカーになるということだ」
一方で、ボーゲル氏が焦点を当てているのは、ジェームズとアンソニー・デイビスのどちらかがベンチに下がる時に、どのようにしてその差を埋めるかということです。
例えば、ジェームズがベンチに下がった時は、デイビスとかつてニューオリンズ・ペリカンズでチームメイトだったロンドをフロアに置くといったことを計画しています。
とはいえ、ボーゲルHCは多くの選択肢に非常に満足しており、現時点では選り好みできないと語りました。
「我々は様々なラインナップを組めるから、シーズンを通じて試すことができるね。今でも実際に、スモールラインナップ、ビッグラインナップ、ペースの速いラインナップ、ペースの遅いラインナップといった、いくつかのことを試している。それは、優れた選手が居る我々の贅沢だ。我々には、複数のことができる能力がある」
これこそが、ジェームズに様々な役割を課さなくても済む――すなわち彼に「ただのボールプレイヤー」と言わしめる、レイカーズの強みなのでしょう。