1月22日(日本時間23日)のサンアントニオ・スパーズ戦で予定されたザイオン・ウィリアムソンのデビューに向けて、ニューオーリンズ・ペリカンズのボルテージは十分なほどに高まっています。
ペリカンズは6勝22敗というスタートを切り、一時はフランチャイズのワースト記録となる13連敗を喫したにも関わらず、直近16試合では13勝を挙げており、8位のメンフィス・グリズリーズを3.5ゲーム差で追っています。
そのグリズリーズに対しても、20日(同21日)の対戦でフランチャイズ記録となる1試合21本の3ポイントシュートを決めるなどし、126-116で勝利しました。
ペリカンズが正しい方向に進んでいる理由としては、負傷者が戻ってきたり、あるいは選手が手応えを掴んだということが考えられるでしょう。
例えば、デリック・フェイバースは12月13日(同14日)のフィラデルフィア・76ers戦で約一ヶ月の離脱から復帰して以降、チームのディフェンスを大きく改善させました。
フェイバースが24分以上出場している時、ペリカンズは9勝5敗を記録しています。
ロンゾ・ボールは6試合にしか欠場していなかったものの、手応えを掴むことに苦労していました。
しかし、彼は12月20日(同21日)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦以降、平均14.9得点、7.3リバウンド、7.3アシスト、1.5スティール、3ポイントシュート成功率38.3%と、攻守で大きな活躍を見せています。
▼ロンゾ・ボールのスタッツ比較
得点 | リバウンド | アシスト | 3P% | スティール | |
12月19日以前 | 10.0 | 4.7 | 5.5 | 33.1 | 1.1 |
12月20日以降 | 14.9 | 7.3 | 7.3 | 38.3 | 1.5 |
左上腕三頭筋の張りによって直近7試合に欠場していたドリュー・ホリデーの復帰も、ペリカンズにとって心強い後押しだったと言えるでしょう。
彼はグリズリーズ戦で、キャリア最多となる7本の3ポイントシュート成功を含む36得点を記録しただけでなく、グリズリーズのジャ・モラントをフィールドゴール14本中5本成功の16得点に抑えて見せました。
ようやくエンジンがかかってきたペリカンズの中でも、安定した活躍を見せてきたのはブランドン・イングラムです。
彼は今シーズン、平均25.6得点、6.7リバウンド、4.4アシスト、3ポイントシュート成功率39.9%、フリースロー成功率85.8%など、キャリア最高のシーズンを送っており、1月16日(同17日)のユタ・ジャズ戦では、キャリア最多となる46得点を記録しました。
『ESPN』のアンドリュー・ロペス氏によれば、ペリカンズのアルビン・ジェントリー・ヘッドコーチは、イングラムのパフォーマンスについて次のように語りました。
「彼は3ポイントシュートを改善するため、とても熱心に取り組んできた。フリースローにもね。彼は毎日取り組んでいる。私の考えには少し偏見があると思うけど、彼がオールスターチームに選ばれなければ、本当にがっかりするよ」
そのイングラムは、まもなデビューを迎えるウィリアムソンと一緒にコートに立つことを楽しみにしています。
イングラムは、ウィリアムソンを観るために客席が空くことは無いだろうと言いました。
「彼らがザイオンのプレイを見始めれば、毎晩(チケットは)売り切れになるだろうね」
ウィリアムソンのデビューが楽しみなのは、イングラムに限ったことではありません。
ジェントリーHCは次のように語りました。
「大騒ぎになるだろうし、誰もがそれを分かっている。我々がしなければならないことは、目の前の仕事に集中することだ。重要なのは、彼を出場させることによって、ローテーションや、どのようにプレイするのか、何をするのかを理解し始めることができるということだ。我々はプレシーズンで(ウィリアムソンの)多くのことを見てきたから、彼を我々がやっていることに溶け込ませるだけだよ」
ペリカンズのバスケットボール運営部代表のデイビッド・グリフィン氏は先週、ウィリアムソンのデビュー戦での出場時間に制限は無いものの、フレッシュさを保つために短期的かつ集中的にプレイさせると語りました。
プレシーズンで見せた爆発力がレギュラーシーズンでもどれだけ見ることができるか、誰もが待ち望んだデビュー戦に注目しましょう。
【投票】
- 10得点以上、20得点未満 59%, 99 票99 票 59%99 票 - 59%
- 20得点以上、30得点未満 30%, 50 票50 票 30%50 票 - 30%
- 30得点以上 7%, 11 票11 票 7%11 票 - 7%
- 10得点未満 5%, 8 票8 票 5%8 票 - 5%