デンバー・ナゲッツのルーキーであるマイケル・ポーターJr.は、今年のオールスターウィークエンドで開催されるライジングスターズのために、シカゴで過ごすことはないでしょう。
先週、今年のライジングスターズに出場する選手が決まりましたが、その中にポーターの名前はありませんでした。
ポーターが1月にチームにもたらした貢献度の大きさを考えると、彼が選ばれなかったのは気の毒と言えるほどです。
ポーターは1月に平均12.3得点(ルーキーの中では6位)、6.9リバウンド(2位)、そして3ポイントシュート成功率は48.0%を記録し、負傷者が続出したナゲッツを支えていました。
もし、1月だけというサンプルが小さすぎるというのであれば、それは選出時に4試合しか出場していなかったザイオン・ウィリアムソンにも伝えるべきでしょう。
しかし、ポーターは自身がライジングスターズに出場できないと知っても、動揺することはありませんでした。
その理由の一つは、ナゲッツのマイケル・マローン・ヘッドコーチがポーターに対し、彼の今シーズンを誇りに思っていること、そして組織にとってどれだけ価値のある存在であるかを伝えたからです。
そのため、『Denver Post』のマイク・シンガー氏によれば、1月31日(日本時間2月1日)のミルウォーキー・バックス戦の後、ポーターはライジングスターズに出場できないことについて、次のように語りました。
「彼は、僕がライジングスターズに出場する資格があることを理解してくれている。だけど、僕はプレイオフでプレイすることになるだろう。そこでは、その試合(ライジングスターズ)でプレイするよりも、ずっと価値がある。だから、僕は仕事を続け、オールスターブレイクの間は休息を取り、シーズン後半戦の準備をするんだ。(ライジングスターズに出場できないことは)あまり気にかけていない。チームとチームの成功の方がもっと気になるさ」
「モチベーションにするけど、怒りにまかせてプレイしようとは思わない。選ばれなければ、燃料とするだけのこと。所詮は他人の決定だからね」
ポーターはNBAの厳しい道のりを進む中で、”忍耐”という言葉を学んだのかもしれません。
ポーターはマローンHCから、NBAの厳しいスケジュールの中で簡単に言い訳をするようでは、ナゲッツでやっていくことはできないことを教わりました。
「(ナゲッツの文化が)若い僕を成長させてくれたような気がする。僕には言い訳できることがたくさんあるけど、それは許されていない。僕はそういった文化が大好きで、ここに居る誰もがそれを受け入れているように感じる」
いずれは、ポーターの忍耐もナゲッツを引っ張っていく原動力の一部となるのでしょう。
そのため、彼にとってライジングスターズに選ばれるか選ばれないかは、ほんの一瞬の通過点にすぎません。
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