ブルックリン・ネッツのゼネラルマネージャーであるショーン・マークス氏は、カイリー・アービングが右肩の手術のためにシーズンの残りの試合を欠場することを発表しました。
『ESPN』のティム・ボンテンプス記者によれば、2月20日(日本時間21日)のフィラデルフィア・76ers戦の前に、マークス氏は次のように語っています。
「彼は明らかにこのことに苦しんでおり、私たちは彼と共に前進するプロセスや、リハビリをサポートするためにここに居る。彼は私たちを含めたスペシャリストを訪ね、現時点でこれ(手術をすること)が最善の行動方針であるというのが、グループの総意だ」
昨年の夏、ケビン・デュラントと共にネッツへ移籍したアービングは、わずか20試合に出場した後、約2ヶ月間に渡って右肩の負傷で26試合を欠場しました。
その後、アービングはコルチゾン注射を受けることで1月中旬に復帰しましたが、2月1日(日本時間2日)のワシントン・ウィザーズ戦で膝を捻挫し、オールスター前の最後の5試合を欠場しました。
そして今、アービングは肩の痛みを抱えたままプレイを続ける必要性は無いと感じ、手術を受けるという選択肢を選んでいます。
マークス氏はアービングの選択について、次のように語りました。
「私は選手の長期的な健康を第一に考えている。カイリーは他の選手と同じように、コルチゾン注射を受けて様子を見る、と言って頑張ってきた。
だが、我々は今後2~3ヶ月を見据えているのではない。今後2~3年を見据えているのだ」
手術の可能性は、アービングが最初に右肩を負傷した頃から検討されていました。
しかし、当時のアービングは手術を完全に回避するために、コルチゾン注射を受けて様子を見ていくことが最善であると判断しました。
アービングは1月4日に、記者団に「コルチゾン注射は可能な限り続く」と語っています。
結局、アービングのネッツでの1シーズン目の物語は、これで終わることとなりました。
ネッツのケニー・アトキンソン・ヘッドコーチは、アービングとデュラント(アキレス腱断裂で今シーズン全休)が最初の年に十分なプレイができなかったことについて、残念だったと認めています。
「物事の解決や、継続性、チームとの相性、起用法に取り組む時間が欲しかった。それが残念なところだね。我々にその機会は無い。来シーズンは新たなスタートを切って、早急に解決しなければならない。
特にケビンを加えれば、十分な時間があるかどうかは分からない。構造も、ケミストリーも、ローテーションも異なるものになると思う」
とはいえアトキンソンHCは、今シーズン平均27.4得点、6.4アシストを記録したアービングを称賛し、来シーズンの彼をコーチングすることにワクワクしていると言います。
「思っていたより速く、思っていたよりスキルがあり、思っていたより競争力のレベルが高く、思っていたよりずっとフィジカルが強い。フィジカル面でも、ディフェンス面でも、オフェンス面でも、過小評価されているように思う。それは将来にとって良い前兆だ」
マークス氏は「まるでジェットコースターのような年だった」と語ります。
「キャリス(ルバート)も離脱した。こうした予期せぬ怪我をした選手が何人も居る。しかし、私たちのスタッフ、医師、スペシャリストたちには最高の信頼を置いている。そして選手たちにもね」
彼らに差し迫った問題の一つは、プレイオフ進出を賭けた生き残りです。
ネッツはアービングが多く欠場し、デュラントが不在の中でも、25勝29敗でイースタン・カンファレンス7位と健闘しています。
アービング、デュラントの今シーズン中の復帰が完全に不可能だと知った今、ネッツの成績が良くなるのか、悪くなるのかは注目に値するでしょう。
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