新型コロナウイルスの脅威が選手にまで及ぶことになったため、2019-20シーズンのNBAは無期限の中断を余儀なくされました。
『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者は、新型コロナウイルスに感染した選手がユタ・ジャズのルディ・ゴベアであると伝えています。
さらにその後、チームメイトのドノバン・ミッチェルにも新型コロナウイルスの陽性反応が出たことが明らかになりました。
ここでは、NBAのシーズン中断で知っておきたいことを見ていきましょう。
2019-20シーズンは終了した?
あくまで中断であり、終了したわけではありません。
シーズンはいつ再開する?
再開の目処は立っていませんが、時間がかかる可能性があります。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、リーグは各チームに対し、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出た選手は12~14日間隔離するように伝えたようです。
新型コロナウイルスの潜伏期間は2週間に及ぶ場合もあり、『AP』のティム・レイノルズ記者はシーズン再開まで少なくとも2週間は必要とするだろうと予想しています。
3月11日(日本時間12日)にジャズは試合を行った?
この日はオクラホマシティ・サンダー戦が予定されていましたが、試合は行われませんでした。
しかし、シーズン中断の発表はティップオフの数十分前であったため、サンダーのホームであるチェサピーク・エナジー・アリーナには選手、スタッフ、ファンが大勢集まっていました。
ゴベア、ミッチェルと接触した選手はどうなる?
『ESPN』のロイス・ヤング記者によれば、ゴベアはチェサピーク・エナジー・アリーナには行かず、午前中のシュートアラウンドにも参加しませんでした。
しかし、ゴベアは既にチームメイトと多くの接触をしており、ミッチェルはアリーナに居たため、ジャズとサンダーの選手はそれぞれ隔離されています。
さらに事態を複雑にするのは、誰を隔離すべきか決めることでしょう。
ジャズは9日(同10日)にトロント・ラプターズと対戦しており、ラプターズは8日(9日)にサクラメント・キングスと対戦しました。
新型コロナウイルスの感染源がジャズの選手とは限らないため、選手を細かく隔離していくのは極めて難しいことです。
最後の5日間だけで、NBAの全30チームが繋がっている。NBAが今シーズンの中断を決めたのは正しかった。
All 30 NBA teams can be connected in just the last 5 days.
The NBA made the right decision to suspend this season. pic.twitter.com/jUy3X5zwTj
— StatMuse (@statmuse) March 12, 2020
『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者によれば、直近10日間でジャズと対戦したラプターズ、クリーブランド・キャバリアーズ、ニューヨーク・ニックス、ボストン・セルティックス、デトロイト・ピストンズの選手たちは、自主的な隔離を求められているようです。
幸いにも、ジャズではゴベア、ミッチェル以外の選手に新型コロナウイルスの陽性反応は出ていないと、シャラニア記者は伝えています。
11日(同12日)の他の試合はどうなった?
シーズンの中断が発表された時、既に進行中であった4試合は最後まで行われました。
一方で、発表後に試合を控えていたニューオーリンズ・ペリカンズとサクラメント・キングス試合は行われませんでした。
NBAによると、ペリカンズ対キングス戦で審判をする予定であったコートニー・カークランド氏が、9日(同10日)のラプターズ対ジャズ戦の審判をしており、細心の注意を払うために試合を行わないようにしたようです。
無観客試合の案はどうなった?
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、リーグは無観客試合を行う方針で、木曜日にNBAコミッショナーのアダム・シルバー氏が発表すると予想されていました。
しかし、ジャズの選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと判明した瞬間に、事態は急速に変わりました。
シーズンを中断する理由は?
目標は、ウイルスの拡散を抑えることです。
アメリカのいくつかの都市では大規模な集会が既に禁止されており、人々の距離を離すことは感染防止に効果的な手段の一つです。
練習は可能?
ダラス・マーベリックスのマーク・キューバン記者によれば、リーグは各チームに、練習を続けることは可能だと伝えています。
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