中断されたNBAのシーズンがいつ再開するのか不明ですが、残っていたレギュラーシーズンと、その後のプレイオフの日程は、明らかな問題の一つです。
通常通り10月に新シーズンを迎えたいという球団側の希望を考えると、今年のレギュラーシーズンとプレイオフにはどのような影響を与えるべきでしょうか?
ブルックリン・ネッツのスペンサー・ディンウィディーは、この点においてTwitterで解決策を提案しました。
それはレギュラーシーズンを終了させ、30チームでのトーナメントを行うということです。
We could do a 5 game tuneup and just jump straight to a March Madness best of 7 winner take all every team tournament. Not bound by conference but all 1-30 just getting to it Bracket style. Every game would be nationally televised, fans would go crazy (3/4)
— Spencer Dinwiddie (@SDinwiddie_25) March 13, 2020
ディンウィディーの提案を要約すると、以下の通りになります。
- リーグで最も勝率の高い4チーム(バックス、レイカーズ、ラプターズ、クリッパーズ) はシード権を獲得し、第1ラウンドをパスする
- リーグで最も勝率の低い4チーム(ホークス、キャバリアーズ、ティンバーウルブズ、ウォリアーズ)は3試合制(2勝先取)で対戦し、勝利した2チームが第1ラウンドに進める
- 第1ラウンドで24チームが5試合制(3戦先取)で対戦し、勝利した12チームが第2ラウンドへ
- 勝利した12チームと、シード権を持った4チームを含めた16チームで、従来の7試合制(4戦先取)のプレイオフを行う
基本的に30チーム全てが成績に関係なくトーナメントに参加することを可能としますが、この提案には賛否両論があります。
良い点は、シーズン序盤にタフな日程をこなしたチーム――特にニューオーリンズ・ペリカンズのようなチームでも、プレイオフ形式の試合を行えるということです。
一方で明らかな欠点は、シーズン序盤の影響を実質的に排除してしまっていることです。
例えば、ゴールデンステイト・ウォリアーズは現在リーグで最低勝率を記録していますが、それは少なからずステフィン・カリーや、クレイ・トンプソンの離脱が関係していました。
しかし、このトーナメントが開催される時期には、両者が完全な健康を取り戻している可能性もあるでしょう。
リーグ最高勝率のミルウォーキー・バックスや、ウェスト首位のロサンゼルス・レイカーズが、早い段階から完全に健康なウォリアーズを相手にしたとしたら、それは公平とは言えません。
ウォリアーズは主力選手の離脱で多くの勝利を逃したため、本来であれば2020年のプレイオフに出場する資格は無いのです。
また、カンファレンスをまたいで試合を行えば、チームの移動距離なども懸念されます。
とはいえ、理論上ではこの提案は興味深いものであり、その他の様々な問題の解決にも繋がるでしょう。
ファンへ熱狂的なバスケットボールを提供することができ、リーグは試合を行えないことで減少するはずだった収益を補うことができます。
ただし、これはあくまでディンウィディーの個人的な提案であるため、NBAが実際にそのように動くことはあまり期待できないかもしれません。
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